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東海大相模・有馬信二監督は「高1の西が丘」で敗れた東北学院に42年越しのリベンジも「うわ~、そうだった!完全に忘れていました(笑)!ビックリです!」

ゲキサカ / 2025年1月3日 13時15分

東海大相模高を率いる有馬信二監督は「42年越しのリベンジ」達成!(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[1.2 選手権3回戦 東北学院高 0-3 東海大相模高 U等々力]

「ああ、そうだ!そうでした!今思い出しました!そうですよね!2回戦の西が丘だ!」

シビアな試合を勝ち切って、全国8強を決めたばかりの指揮官の脳裏に、42年前の記憶が一瞬で甦っていく……


 就任14年目で初となる冬の全国大会を戦っている東海大相模高(神奈川)の有馬信二監督は、明るく元気な人だ。東北学院高(宮城)との一戦を制したこの日の試合後も、報道陣の質問に対して、真摯に、ユーモアも交えて、軽快に言葉を重ねていく。

 取材エリアを立ち去る最後の最後に、1つだけ尋ねてみた。「もしかして高校1年生の時に、選手権で東北学院と対戦していませんか?」。その質問に対する答えが、冒頭の言葉である。

 福岡県生まれの有馬監督は、高校時代の3年間を名門・東海大五高(現・東海大福岡高)で過ごしており、1年時、2年時、3年時とすべてレギュラーとして選手権出場を果たしているという。

 有馬監督がまだ高校1年生だった第61回大会(1982年度)。1回戦で上田東高(長野)に勝利を収めた東海大五が、2回戦で対峙したのがなんと東北学院。試合は1-1からもつれ込んだPK戦で東北学院が勝利。この時に記録した選手権ベスト8は彼らの過去最高成績として、今大会の各報道でもしきりに紹介されていた。

「うわ~、そうだった!完全に忘れていました(笑)!ビックリです!」

 どうやら本人はすっかりそのことを忘れていたようだが、一度記憶の扉が開くと、当時のディテールが次々と口を衝く。

「2回戦ですよね。西が丘でPK戦で負けました。僕も5番目でPKを蹴りましたよ。僕がPKを外したら負けだったんですけど、それを決めて、相手の5番目のキックを3年生のGKが止めたんですけど、早く動いたということでやり直しになって、決められて、負けました。それで東北学院がベスト8まで行ったんですよね。そうだ!そうだ!」


 当時の記録を紐解くと、その一戦が行われたのは1983年1月4日。会場は西が丘サッカー場。1年生の有馬信二もスタメンに名を連ねていた。試合は前半15分に東北学院が先制したものの、後半38分に東海大五が追い付く展開。ベスト8へと進出する権利はPK戦で争われる。

 先攻の東海大五は2人目と4人目が失敗。外せば負けという状況で、5人目のキッカーを任されたのは1年生の有馬信二。このキックは見事に成功したが、後攻の東北学院5人目もきっちり沈め、東海大五は2回戦敗退を強いられる。

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