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“黄金世代”は16強終幕…10人でも帝京大可児スタイル貫いたMF松井空音は阪南大へ「絶対に日本一になりたい」

ゲキサカ / 2025年1月3日 18時50分

MF松井空音(3年)

[1.2 選手権3回戦 帝京大可児高 2-3 前橋育英高 駒沢]

 大きな期待を背負ってきた帝京大可児高の黄金世代の冬は、10人での敗戦という不完全燃焼の幕切れとなった。それでも仲村正剛監督は試合後、「帝京大可児のサッカーがやりたいと入ってきてくれた選手たちが、そのサッカーを前橋育英さんに対して貫き通せたと思う」と選手たちをねぎらい、高い技術を持つMF松井空音(3年=FCフェルボールテクニコ)らを中心としたパスサッカーを誇った。

 全国通算10ゴールと圧倒的な得点力を誇るエースのFW加藤隆成(3年)、圧倒的なドリブル突破を見せるMF明石望来(3年)ら1年時から先発を担ってきた選手に加え、帝京大可児らしいパスワークの根幹を担う松井ら個性豊かな選手たちを擁し、本気で日本一を目指して臨んだ世代。3回戦では前橋育英高に対し、前半8分までに2失点を喫する苦しい状況に追い込まれたが、そこから堂々の反撃を見せた。

「これまでの試合よりもスピード感があって難しいゲームになったけど、ビビっていたら始まらない。ビビっていたら自分のプレーは出せないし、ボールを奪われないこと、いい状態でボールを持って前に運んでいくのが自分の持ち味。失うものはないし、2点を取られてから前がかりになるというのを自分の中で決めてチャレンジしていった」(松井)

 立ち返ったのは1年間を通して貫いてきた帝京大可児らしさだ。松井は2回戦・大分鶴崎戦後、次のように語っていたが、その姿勢は時間を追うごとに、前橋育英に対しても徐々に出さるようになっていった。

「パスサッカーと言っているチームは他にもあるけど、プレッシャーをかければボールを蹴ってきたりする。僕らのパスサッカーはかけられてもつないでいくところに他のチームとの差がある。自分たちは他のチームと違うパスサッカー。パスを繋いでいるだけと思われたくないし、パスを繋ぐし、突破もしていくというところで自分たちのパスサッカーが相手の脅威になっていければと思う」(松井)

 0-2となってからは松井とMF伊藤彰一(2年)のダブルボランチを中心にパスをつなぎ、徐々に前橋育英のプレスを弱めていくと、存在感を放ったのは2回戦・大分鶴崎高戦の途中出場3アシストを経て全国初先発を果たしたMF中村一輝(3年=帝京大可児中)。高い技術でことごとく相手をいなすと、前半16分にMF明石望来(3年)、同27分に加藤のゴールを演出し、2-2の同点に追いついた。

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