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日本一に輝いた選手権は「本当に一瞬でした」輝き放った前橋育英FWオノノジュ慶吏の涙と気づき

ゲキサカ / 2025年1月13日 20時48分

今大会は4ゴール2アシストを記録

[1.13 選手権決勝 前橋育英高 1-1(PK9-8) 流通経済大柏高 国立]

 大会を通じてエースの貫禄を示し続け、前橋育英高(群馬)を7大会ぶりの優勝に導いた。FWオノノジュ慶吏(3年)は「選手権が始まってもう2週間以上経ちましたけど、本当に一瞬でした」と激闘の日々を振り返った。

 オノノジュは今季のプレミアリーグEAST得点王として注目が集まる中、12月29日の1回戦で先制ゴールを奪って勝利に貢献。この試合で負傷した影響により2回戦は欠場したが、復帰戦となった3回戦で2ゴールを決めると、準々決勝では値千金の決勝点を奪って4強入りを達成。「今までとは違う雰囲気」を感じた国立競技場での準決勝でも2アシストを記録し、決勝進出を導いた。

 迎えた13日の決勝は5万8347人の超満員となった。「(ピッチに)入った瞬間に人が多すぎて最初はめっちゃ緊張したんですけど、やっぱり応援してくれる人を見たときにすごいワクワクしてきた。応援してくれる人のためにも頑張ろうと思いました」とオノノジュ。相手は同じプレミアリーグEASTの流通経済大柏高(千葉)だったが、「勝つ気持ちで試合に入って、いざやってみると格上というわけじゃなくて隙もあった。たとえば裏を狙って(みると)すごく相手のDFが嫌がっていたり、そういうのを続ければ絶対に勝てるなと思いました」と自信を胸に戦っていたという。

 ただ1-1の後半39分、交代でピッチを退くことになった。オノノジュとしては決勝のピッチに立ち続けたい思いも強かったが、「もっとレベルアップするしかない」と受け止めて深く一礼しながら高校最後の出場を終えた。ベンチに戻ると「点も決められなかったし、何もチームにしてあげられなかったという悔しい思いがあってちょっと泣いちゃった」。交代した瞬間を振り返ると再び感情が込み上げてくる。

「高校3年間で最後の試合で、色々なことを思い出した。今までやってきたメンバーとやるのも最後だと思って、その最後の試合が終わっちゃったんだなと思ってちょっと長くお辞儀した」

 オノノジュは声を震わせながら当時の心境を明かす。ただすぐに気持ちを切り替えてベンチから仲間を信じ、応援した。最後はPK戦をベンチから見届ける形に。「あんまドキドキしなかったです。勝つと信じていた」と信頼を示すと、最後のキッカーとなったMF柴野快仁(2年)がPKスポットに立った際についても「蹴る前から決まると分かっていたので、そこで(ピッチへ)走り込むことをずっと考えていました」とニヤリ。その言葉通り柴野が確実にゴールネットを揺らし、頂点に輝いた。

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