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「絶対、あの日を忘れないでおこう」。草津東の新主将CB武久宏斗は目の前で決まった東海大相模のラストプレー決勝点の悔しさを糧に

ゲキサカ / 2025年1月17日 11時45分

滋賀の名門・草津東高の新主将、CB武久宏斗(2年=ガンバ大阪ジュニアユース出身)

「もう、忘れられないですね。『絶対、あの日を忘れないでおこう』って、『いい経験だけで終わらせない』ってもうずっと言ってるんで」。選手権出場校・草津東高(滋賀)の新主将、CB武久宏斗(2年=ガンバ大阪ジュニアユース出身)は後半ラストプレーで失点して敗れた悔しさを忘れずに1年間を過ごす。

 草津東は、3年ぶりに出場した選手権初戦で東海大相模高(神奈川)と対戦。相手が強くて上手いチームだということは理解していたが、前回大会準優勝校・近江高を破っている自分たちにも自信があったという。

 前半17分にセットプレーから先制。だが、追いつかれ、後半40+4分にクロスバー直撃のシュートの跳ね返りを押し込まれた。武久はゴールライン際に落ちてきたボールを懸命にかき出そうとしたが、目の前で失点。草津東が初戦敗退となった一方、勝った東海大相模は準決勝まで勝ち上がった。それだけに、2025年シーズンに懸ける思いは特別だ。

「(敗れた悔しさだけでなく、)もう、ラストワンプレーも自分の前で失点してしまって。今年、キャプテンになって、もう1回全国に行って、絶対去年の結果を超える、先輩たちを超えるっていう思いが凄く強くあります。もう新チーム始まって1週間ですけど、凄く強度は求めて厳しくやってるつもりですし、やっぱりこれを1年間続けて、絶対にもう1回全国の舞台に戻りたいっていう思いは強いですね」と思いを明かした。

 高校2年生ながらU-19日本代表入り、トップチームとのプロ契約を締結しているG大阪ユースの逸材GK荒木琉偉(2年)は、G大阪ジュニアユース時代のチームメイトで寮でも同部屋だった仲。普段から連絡を取り合っているという荒木からも、「(試合後に)『守れよ!』って言われました。(彼がU-20ワールドカップアジア1次予選などの)ああいう舞台に立ってやってるって思うと、やっぱ凄い。自分もやらないといけない」。旧友からの言葉もエネルギーに再スタートを切っている。

 その武久は14日と15日の2日間、「2024地域トレーニングキャンプU-17関西」にチームメイトのCB池永一太(2年)、MF波多野凛空(2年)とともに参加。「遠慮しちゃってた感じだったんで、もっともっとできたなと思います」と首を振ったが、強みであるコーチングや競り合い、1対1の強さを発揮していた。

 初日の11対11のゲームでは最終ラインからのスルーパスでゴールの起点に。「自分1人でも守る、自分1人でチームを勝たせられるようにっていう思いはあります。もっとゴール前の寄せの速さとか(レベルアップし)、あとはビルドアップの時にただ繋ぐだけじゃなくて、決定機になるようなパスを出せるような選手にもなりたい」というDFは、一つ目指す形も表現した。

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