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カブス指揮官も大絶賛! 今永昇太「最強打線」を手玉に取った冷静沈着な観察眼

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年4月9日 15時37分

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1回にドジャース・大谷と対戦、空振り三振に仕留めた今永(C)共同通信社

 日本人のルーキー左腕が好投を続けている。

 カブス・今永昇太(30)が日本時間8日のドジャース戦に登板し、日米通じて初対決となった大谷を空振り三振と三邪飛に仕留めるなど、メジャー最強打線を相手に4回を2安打無失点。雨で約3時間中断したため、四回で降板し、メジャー2勝目はならなかったが、2日のロッキーズ戦からの連続無失点を10イニングに伸ばした。

 注目された大谷との対決を制した今永は「勝負は紙一重だった。きょうはたまたま抑えられただけ」と謙遜したが、ド軍打線をねじ伏せたのは決して「たまたま」ではない。登板に合わせて入念な準備を怠らなかったからだ。

 今永は大谷、ベッツ、フリーマンのMVPトリオ以外にも強打者が並ぶ相手打線のビデオを何度も見たという。大谷を2打席とも内角高めの直球で打ち取ったことについて「低めに行ってしまう僕の真っすぐは、あまり効果はないと思った」と説明。初回の第1打席は、ファウルで粘られたことから「どこに投げても自分のスイングが必ずできるなと感じた」と、マウンド上で冷静に観察していたと明かした。

 今季からカブスの指揮を執るクレイグ・カウンセル監督は今永の観察眼を高く評価。渡米1年目の開幕から好スタートを切れた要因について米メディアの取材に「日本での経験(8年)があるのはもちろんだが、マウンド上で相手打者の反応をうかがい、スイングを見て狙い球を読んでいる。初めて対戦する打者ばかりだが、相手の情報を全て掴んでいるかのような投球をしてくれている。彼は多くの引き出しを持っているだけに、(メジャー経験の浅い)若手投手よりも早く適応できるだろう。対戦相手の情報が増えていく今後に期待が持てる」と話している。

 今永は独特の言いまわしで自身の投球や思考を表現することから「投げる哲学者」の異名を持つが、指揮官は「心理学者」と見ているようだ。

 4年総額約77億円の好条件で入団したルーキー左腕はひとまず、マウンドでの観察眼という武器を遺憾なく発揮している。

 その今永は9日、同僚の鈴木誠也(29)とともに、ナ・リーグの週間MVP(1~7日)の候補に入った。前週の鈴木は打率.350、2本塁打、10打点だった。

 ◇  ◇  ◇

 日増しに注目度が高まっている今永は、数値で裏付けられた「ダルビッシュを凌ぐ武器」を持っている。それらについて詳しく報じている、関連記事【もっと読む】…も要チェックだ。

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