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大阪万博の華「タイプA」参加国が3分の2に→芝生広場案が浮上…それでも吉村府知事ヘラヘラ軽口

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年4月15日 11時15分

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汗かいてますアピール(衆院東京15区補選、「日本維新の会」新人候補応援に駆け付けた吉村洋文大阪府知事=14日)/(C)日刊ゲンダイ

「『亀戸餃子』を食べに行こうかなと。その思いで今ここにやってきました!」──。16日に告示される衆院東京15区(江東区)の補欠選挙(28日投開票)に向け、大阪府の吉村知事が14日、日本維新の会の新人候補の応援のため都内に駆け付けた。江東区名物「亀戸餃子」をネタに軽口を叩いていたが、ヘラヘラしている場合じゃない。

■海外独自パビリオン断念続出

 来年4月13日の開幕まで1年を切った大阪・関西万博が、いよいよエライことになってきた。参加国が独自に設計する「タイプA」のパビリオンは当初56施設に上る予定が、ここにきて40カ国程度に減ることが判明。14日の読売新聞朝刊が報じた。

 すでに少なくとも8カ国が予算などの都合でタイプAを断念していたが、さらに増える可能性がある。記事によると、今月13日時点で、タイプAを希望する17カ国で工事業者が未決。政府と万博協会はタイプAでの参加が難しい国をリストアップし、協会が建設したパビリオンを参加国が共同利用する「タイプC」などへの移行を促すという。

「万博の華」と言われるタイプAが当初計画の約3分の2まで減ってしまえば形無しだが、万博協会の副会長を務める吉村知事に反省の様子はない。

吉村府知事は「遊びに来てもらえたら」

 14日、門前仲町(江東区)で行われた街頭演説で、「最後に一点だけ」と切り出し「1年後に大阪で万博やりますんで来てください」と呼びかけ。「まあいろいろ言われてるんですけど、未来社会こうなるんだーっていうのを一生懸命やっていますんでね、遊びに来てもらえたらなあと思います」と軽いノリで締めくくった。

 吉村知事は「一生懸命」と言うが、タイプAの建設が夏までにメドが立たない場合、万博協会は建設予定地の返上を求め、跡地を芝生の広場として活用する案などを検討しているという。

「転用ならテントを張ったりして簡易なイベントスペースを用意できるはず。そもそも、万博リング(大屋根)に350億円もつぎ込むのをやめて、その額の半分でも、タイプAを断念せざるを得ない参加国に補助できなかったのか。線路のガード下に店舗が連なるように、リングの1階部分にパビリオンを並べるような『ウルトラC』を考えたらどうかと思います」(建築エコノミスト・森山高至氏)

 万博会場は想定来場者数に対して食事スペースの不足が指摘されている。芝生の広場が増えれば、ピクニック気分でランチの場所を確保できるくらいのメリットはありそう。

 ピンチはチャンス。いっそ、のびのびと芝生広がる「原っぱ万博」でエエんちゃう?

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