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三井アウトレットパーク木更津の衰えぬ集客力 第4期工事スタート、店舗数は日本一へ

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年4月16日 9時26分

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既存エリアのリニューアルも(三井アウトレットパーク木更津)/(C)日刊ゲンダイ

 三井不動産が運営する千葉県木更津市にある「三井アウトレットパーク(MOP)木更津」の第4期開発工事が4月から始まっている。

 2012年に開業して以来これまで2期、3期工事の増床で店舗や来場者数を大きく伸ばし、全国13店舗あるMOPの旗艦店として国内最大規模の施設に成長している。

「25年夏の開業予定で、第4期の増床面積は約1万900平方メートル、店舗面積は約8200平方メートルに拡張され、全体の店舗面積は約5万3100平方メートルになる。新たに30店舗を加え、全体で330店舗と日本一の店舗数を持つアウトレットモールとなります」(三井不動産広報グループ担当者)

 第4期開発計画では約700平方メートルの大屋根が新設され、人工芝が敷かれ雨天時にも利用できる休憩スペースが拡大される。既存エリアのリニューアルも実施される。

「お客さまのニーズにさらに幅広く応えられるように、増期、増床のタイミングに合わせ、1~3期エリアのテナントの入れ替えや移転も実施予定。環境整備を含めより居心地のいい快適な買い物体験を提案していきます」(前出の担当者)

 22年の施設売り上げは592億円と、前年比109%の増加。来場者数は920万人(推定)と、コロナ禍で外出が控えられ、個人消費の落ち込みで小売業が苦戦するなか好調な業績を残している。

 MOPの所在地は、東京湾アクアラインの「木更津金田IC」を出てすぐの木更津市金田東地区にある。同地区は地価上昇率でも注目される人気エリアだ。23年公示価格の坪単価は27万4380円と過去最高値で前年比19.42%の上昇。これは東京圏の住宅地の地価上昇率のトップだった。

 房総半島の入り口であり、目の前には東京湾。こうした環境から、同地区への移住者も増え、19年からの転入者は年間500人から900人の超過ペース。同施設への来場者の4割は千葉県内だが、6割は東京湾アクアラインを利用して都心や神奈川県、埼玉県方面からの客だ。さらに、成田国際空港、羽田空港からも近く、インバウンドの客も急増中だ。流通アナリストでプリモリサーチジャパンの鈴木孝之代表がこう述べる。

「アウトレットはどこも伸びていますが、とくに木更津は成田、羽田といった国際空港が近いことからインバウンドの観光客がおカネを落とす場所です。また、ブランド品が通常より安く手に入ることがアウトレットの魅力ですが、買い物だけではなく、アミューズメント的な施設も揃い、家族で一日楽しめる場所として需要が高いんです」

 5月の連休を控え、国内外からの来場者増が期待される。

(木野活明/ジャーナリスト)

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