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ドジャース大谷「珍しく苦言の指揮官」を黙らせるべく狙うは得点圏打率よりも「四球増」

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年4月18日 11時30分

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大谷(C)ロイター/USA TODAY Sports

 ドジャース・大谷翔平(29)が日本時間18日のナショナルズ戦に「2番・DH」で出場。4打数3安打で今季3度目の猛打賞ながら、一発は出ず、あと1本としている松井秀喜(ヤンキースほか)が持つ日本人最多本塁打の更新(176本)はならなかった。チームは相手投手陣を攻略しきれず、昨年7月31日以来の完封負け。

 今季の大谷は持ち前の勝負強さが影を潜めており、前日の試合では3度の好機でいずれも初球に手を出して凡退。3月20日の韓国開幕戦で適時打を放って以来、得点圏では20打席無安打(2犠飛)となり、打率.053とサッパリだ。

 ロバーツ監督は、ことごとく好機を潰している大谷に関して「得点圏に走者がいる場面では超積極的なので、落ち着かないといけない。初球を打つのではなく、投球を見るように伝えるつもりだ」と、珍しく苦言を呈した。

 リーグをまたいで史上初の2年連続MVPを狙う大谷にとって好機で勝負強さを発揮しきれないのは痛手だ。MVPの投票権がある全米野球記者協会会員が重視するチームの勝利への貢献度を示すWARは17日終了時でリーグ6位の0.9(ファングラフス版)。打撃面で健闘しているとはいえ、今季は投手の貢献度が加算されない。

 野手として主にDHで出る以上、好機に弱いのはマイナスと思いきや、実はWARの評価で得点圏打率は重視されないという。

 大リーグに詳しい友成那智氏がこう言った。

「野手のWARは状況ごとの結果よりも単純に安打数や本塁打数、四球数、盗塁数が加算され、単打よりも二塁打、三塁打、本塁打と長打になればなるほどポイントが上積みされます。さらに、四球は単打よりも価値が高いため、ホームランバッターよりも出塁率の高い打者が有利になるのです。ちなみに今季の大谷は走塁を重視し、ここまで4盗塁(盗塁死0)をマークしていますが、盗塁死は成功で得られるプラス以上にマイナスが大きいので、慎重になる必要があります」

 試合終盤に勝負を避けられた昨季までとは異なり、強打者が並ぶ今季は申告敬遠がないため、ここまで7四球にとどまっている。

「昨季、2度目のMVPを受賞した大谷のWARは投手2.4、打者6.5の計8.9だった。MVP候補に名を連ねるのには最終的に6.5~7.0は必要。60本塁打に100四球が目安になるでしょう」とは友成氏。

 ハードルは高いものの、何より好機でじっくりボールを見極めることが肝要だ。

 ◇  ◇  ◇

 水原一平容疑者の「裏切り」は、意外にも大谷にプラス効果をもたらしている側面もある。関連記事【もっと読む】…では、そんな「皮肉な副産物」について詳しく報じている。

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