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橋下徹氏&吉村知事もう破れかぶれ?万博の赤字に初言及「大阪市・府で負担」の言いたい放題

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年4月22日 10時58分

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あなた方の勝手にできるお金ではない(橋下徹弁護士と大阪の吉村洋文府知事=右)/(C)日刊ゲンダイ

「橋下の尻ぬぐいをさせられているとハッキリ言った方がいい」──。開幕まで1年を切っても、ちっとも盛り上がらない大阪・関西万博の不人気を巡り、橋下徹弁護士がまさかの珍提案だ。

 橋下氏は21日、フジテレビ系「日曜報道 THE PRIME」のスタジオで大阪府の吉村知事と共演。のっけから大阪市長、府知事の後輩である吉村知事に「ちょっといい人になりすぎている」と迫り、冒頭のムチャぶりが飛び出した。

 橋下氏は間髪入れず、「お金は大阪府と大阪市でたっぷりある。金は大阪で出すと明確に言えば、全国の人は納得できる」と言いたい放題。大阪府と市の貯金にあたる「財政調整基金」が府に2262億円、市に2452億円あると吉村知事に助言し、「万博が赤字になれば、使ったらいいじゃないですか」と言ってのけた。

 先輩の“熱弁”に圧倒されたのか、吉村知事も「もし赤字が出た場合は橋下さんがおっしゃる通り、府・市で負担するという考え方はあると思う」と応じた。

 これまで吉村知事は万博の赤字について「国が補填しないなら、府・市も同じ」という立場で、府・市の負担に言及するのは初めて。

 吉村知事は「その時は黒字も大阪府・市が全部もらう。でも、それでいいんですか。ちょっと乱暴かな」と続け、国や民間と話し合う必要性を訴えたが、橋下氏は懲りずに「吉村さん、コレ(財政調整基金)払いましょう!」とけしかけた。

 万博の運営費は当初想定した809億円から人件費上昇などにより、約1.4倍の1160億円に引き上げ。8割強の969億円をチケット収入でまかなう計画だが、まるで売れていない。前売り入場券の売れ行きは、昨年11月末の販売開始から今月17日までに約156万枚。約4カ月間で売り上げ目標1400万枚の1割を超えるのがやっとで、あまりの不人気ぶりに赤字への懸念は強まっている。

 万博の危機的状況に対し、橋下氏は吉村知事に助け舟を出したつもりだろうが、逆効果。無責任な発言にSNS上では〈その金はお前らの金じゃない〉〈維新が責任を取るべき>などと大ひんしゅくを買っている。

「財政調整基金は大規模災害の発生や大幅な税収減など不測の事態に備えるため、積み立てた税金です。税金ムダ遣い万博の赤字は今から明々白々。そんな『人災』のために取り崩すなんて、もってのほか。大阪府・市民は、橋下氏の詭弁にダマされてはいけない。もっと、怒るべきです」(政治評論家・本澤二郎氏)

 失敗万博に八方ふさがり。言い出しっぺの橋下氏も、吉村も破れかぶれになってるんとちゃうか。

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