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開幕20試合で分かった…セ・リーグは首位・岡田阪神と3位・阿部巨人の「一騎打ち」

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年4月23日 7時53分

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巨人の阿部慎之助監督(C)日刊ゲンダイ

 巨人の連敗は止まらなかった。

 21日の広島戦に先発した今季2勝のサブマリン高橋礼が、この日も五回まで4安打無失点の好投。六回には女房役の小林の犠飛で1点を挙げた。

 連敗ストップかと思われたが、この回の途中で雨天のため中断。六回が終了していないため、五回終了時の0-0で引き分けコールドゲームとなった。

 巨人は6連勝の後の6連戦で、3つの引き分けを挟んで3連敗。開幕20試合を終え、9勝8敗3分けで3位と、勝ったり負けたりが続く。阿部慎之助監督(45)は「敵地の引き分けって勝ちに等しい。3勝3敗だと思って帰ろうかなと思います」と前を向いた。

■巨人・阿部監督は中継ぎの登板を緻密に計算

 巨人OBで元投手コーチの高橋善正氏(評論家)がこう言う。

「20試合を消化した巨人のチーム防御率1.90(21日現在)は12球団トップ。駒がそろう先発陣を中心に、昨年は弱点といわれたリリーフ陣を立て直したことが大きい。19日に0-0で引き分けた広島との初戦で阿部監督らしさが出ていました」

 0-0で迎えた延長十二回、阿部監督は登板9試合で無失点の絶対的セットアッパー・バルドナード、守護神の大勢の2人を使わず、接戦でのリリーフの経験がほとんどない横川をマウンドに送った。阿部監督は「バルちゃんは連投していたし、上げていた(最初から登板予定がなかった)。明日のことも考えて大勢を残しておきたかった」と説明。前出の高橋氏が続ける。

「阿部監督は基本的にリリーフ陣の3連投は禁止という方針を打ち出し、勝負は夏から秋という考え方。その試合の十回に西舘が登板していて、前日18日の阪神戦から2連投だった。つまり、20日は投げさせないことになる。バルドナードと大勢も18日に投げていて、連投をさせてしまうと、西舘と同じで20日は使えない。1日、2日先のことを考えた上で、目先の1勝より夏から秋の勝負どころも見据え、我慢を重ねている。ここが前の原政権と大きく変わったところ。生命線の投手陣に関して緻密に計算している感があります」

 前日20日は今季初先発の井上が初回に4点を失ったものの、四回終了まで登板させた。戸郷や山崎伊、ベテランの菅野といった先発ローテ陣も、「責任を持たせる」という指揮官の方針により、引っ張るケースが目立つ。

「先発投手を見限るのが早かった原前監督なら、20日の試合は初回に投手交代となっていたかもしれない。18日の阪神戦で先発の菅野を八回まで引っ張ったことで同点に追い付かれ、結局サヨナラ負けを喫した試合などを見て、交代が遅いという指摘もある。ただ、これは捕手出身の阿部監督の投手マネジメント。リリーフ陣が夏枯れせずに成果が表れるのは、勝負どころの秋です」(高橋氏)

阪神は脂の乗った選手が多く他球団警戒

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