開幕20試合で分かった…セ・リーグは首位・岡田阪神と3位・阿部巨人の「一騎打ち」
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年4月23日 7時53分
一方、この日の阪神は首位・中日を相手に、今季初の同一カード3連勝。0-0で迎えた六回に佐藤輝が3ランを放ち先制すると、先発・才木が七回まで無失点の好投で2勝目を挙げた。七回表コールドとなった雨中の試合を制し、引き分けを挟んで6連勝。今季初めて首位に立った。
中日、巨人などでバッテリーコーチを歴任した評論家の秦真司氏がこう言う。
「2月の沖縄キャンプで、阪神の岡田彰布監督(66)を取材させてもらった時、『やりたい野球ができるようになってきた』とかなり手応えを感じている様子でした。昨季2位の広島・新井貴浩監督(47)にも話を聞きましたが、『阪神がダントツ優勝候補。投打で脂が乗り切った選手が多い。層も厚い』とベタ褒めでした。開幕直後こそつまずいたものの、昨年同様、チーム防御率2.06は12球団中2位と投手陣が盤石。巨人とは違い、捕手とレフト以外のスタメンはほぼ不動という強さもある。昨年、阪神打線で話題になった四球数も、20日の中日戦で7つも奪い取った。犠打で手堅く走者を進める一方で、走れる選手も多く、他チームと比べて攻撃のバリエーションが多い。岡田野球が浸透した証拠で、今年も手ごわい印象です」
岡田監督は首位奪取に「まだまだ20試合、21試合。去年は(15の貯金を稼いだ)5月に貯金3つで行ったのを、その3つを4月ですか、今年もまだそらねえ、早く出たかなという、そういう感じ」と、うれしそうだった。
■陥落した中日は防御率が悪化
甲子園で阪神に3タテを食らい、首位から陥落した中日はどうか。前出の秦氏が続ける。
「20日の試合は走塁や失策などミスのオンパレード。投手陣が頑張っていたが、今の防御率3.18という数字は決して良くはない。立浪和義監督(54)は実は『投手がいいといっても、(昨季は)ビジターでは良くないんです』と心配していた。中田が加入したとはいえ、まだまだ打線が弱く、好調は長続きしないかもしれません」
3位巨人は開幕20試合、阪神は21試合目。ゲーム差は1だが、一騎打ちの様相を呈してきた。
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今季が2年契約の最終年の岡田監督だが、実は契約延長説が急浮上している。関連記事【もっと読む】…では、それらについて詳しく報じている。
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