維新赤っ恥!藤田幹事長の“お膝元”大阪・大東市長選まさかの敗北…党勢拡大のやり口に有権者NO
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年4月23日 11時28分
藤田文武幹事長は勝てると思ったん?/(C)日刊ゲンダイ
勢いに陰りか。「維新の会」が隆盛を誇るはずの大阪で、大東市長選(21日投開票)が維新公認候補の敗北に終わった。同市を含む衆院大阪12区は日本維新の会の藤田幹事長の地元。何があったのか。
今回の市長選は、3期務めた現職の東坂浩一市長が4選不出馬を表明したことで、新人3人が争う構図に。維新は大東市長選で初の公認候補として石垣直紀前市議を擁立。無所属新人の逢坂伸子元市課長と、無所属新人の松浦哲朗元中学校教諭(共産推薦)としのぎを削った。結局、1万7204票を獲得した逢坂氏が石垣氏に約2000票差をつけて接戦を制した。
維新内部はまさかの敗北に激震が走るが、無理もない。大阪12区は幹事長の地元でありながら、四條畷市長選(2020年)と寝屋川市長選(23年)も落としているからだ。
来年4月に開幕を控える大阪・関西万博の準備をめぐるゴタゴタも“維新離れ”に拍車をかけている感は否めないが、地元の政界関係者は次のように解説する。
「藤田幹事長の“お膝元”なので、当然、市長候補を出さないわけにはいかないし、事前の調査では維新が候補を立てれば他の候補にダブルスコアをつけられるとの見立てすら出ていた。楽観視されていたものの、肝心の人選がまったく進まず、候補者が正式に決まったのは告示の1週間前。『維新の看板なら勝てるやろ』ということで急きょ、市議の石垣さんに白羽の矢が立ったのです。いくら幹事長の地元でも、急ごしらえの候補者では勝てませんよ」
■人選が良ければ勝てる戦いだった
市長選は調子に乗って痛い目を見るダサい敗北だったわけだが、面白いことに市議選は維新が1議席増。計17議席のうち5議席を占めた。
「維新に対する風当たりは、強くないとはいえ、党勢拡大の数字にとらわれたやり口は市長選を通じて市民に見透かされたと思います。逆に人選が良ければ勝てる戦いだったわけですから」(前出の関係者)
有権者は候補者をちゃんと見ている。ノリでイケると思ったら、また痛い目に遭うで。
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