令和の「シン・王道」本田仁美は素朴で好感度の高いキャラクター 金髪の華やかさだけじゃない(高倉文紀)
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年4月24日 9時26分
栃木っ子の本田仁美(C)日刊ゲンダイ
【次世代バラエティー女王はキミだ!】#10
世間の流れとは逆行して、女性アイドルグループには黒髪のメンバーが少なくない。そんな中で、今年1月にAKB48を卒業した本田仁美(22)は、金・ピンク・紫など、さまざまな髪色で自分を表現して、そのどの色もよく似合っていて、バラエティーでも華やかさがひときわ目立っている。
とはいっても、髪色がユニークだったから目立ってバラエティーで活躍するようになったのではなく、キャラクターにも、抜き出た魅力があったことは、言うまでもない。
2001年10月6日生まれ、栃木県出身。14年にオーディションで選ばれ、47都道府県から1人ずつの代表メンバーによって構成される「チーム8」(2023年休止。TOYOTAが全面サポートしていた)の栃木県代表としてAKB48に加入。
オーディション番組で選ばれて、18年から21年4月まではAKB48での活動を休止して韓国発の多国籍グループ「IZ*ONE」で活動。このグループには当時のAKB48グループから宮脇咲良(現・SAKURA)、矢吹奈子、本田の3人が参加した。SAKURAは現在、韓国のアイドルグループ「LE SSERAFIM」のメンバーとして活躍中で、インスタグラムのフォロワー数は約1105万人で日本のタレントの中で3位。矢吹奈子はバラエティーやドラマで活躍中だ。
IZ*ONEがデビューするときに雑誌でメンバーに取材したことがあり、3つのグループに分かれて、私はチェ・イェナ、アン・ユジン、矢吹奈子、カン・ヘウォンの4人のインタビューを座談会形式で担当した。同じ撮影スタジオにいる本田仁美の姿も見えたが、既にHKT48の人気メンバーとして知名度が高かったSAKURAと矢吹奈子とは違って当時はまだAKB48ファン以外にはあまり知られていなかった本田は、フレッシュで大きく飛躍しそうな予感を秘めていたことを覚えている。
21年5月から卒業まで再びAKB48の一員として活動するようになった彼女は、女性ファンも増えて、明るいキャラクターを買われて「ラヴィット!」「ハマダ歌謡祭」(TBS系)などバラエティーでも活躍。22年に「北欧こじらせ日記」(テレビ東京系)で主演するなど、女優としても注目を集めている。
栃木県出身では最近はほかに井上咲楽が活躍を見せているが、本田も栃木っ子ならではの素朴な一面を持つキャラクターで愛され、好感度が高い存在としてアイドル出身女性タレントの令和の「シン・王道」として、バラエティー番組のスタジオに笑いの渦を生み出している。
(高倉文紀/美少女・女優評論家)
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