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岸田首相「6月解散」まだ画策? 囁かれる6.25公示、7.7投開票“出し抜き自爆選挙”の不気味

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年5月3日 9時26分

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逆張りの人、何をし出すか…(岸田首相)/(C)日刊ゲンダイ

 衆院3補欠選挙の「自民党全敗」を受け、永田町では急速に「6月の衆院解散は遠のいた」との見方が広がっている。自らの政治生命がかかるだけに、自民党内から慎重論が噴出。「いま解散なんかしたらボロ負けだ」「羽交い締めにしてでも解散を止める」といった怒声が上がる。

 岸田首相本人も4月30日、補選全敗について「自民党の政治資金の問題が足を引っ張った。候補者や応援していただいた方々に申し訳なく思っている」と陳謝したうえで、解散・総選挙について「全く考えていない」と否定した。

 これまで記者から同じ質問をされると「今は考えていない」が定番だったが、今回は「全く」と強めに否定したことや、終始、険しい表情だったことから、新聞・テレビは「岸田首相の解散戦略練り直し」などと報じていた。さすがに、岸田首相の解散熱はしぼんだのか。

「いや、むしろ逆に警戒感が高まった」というのは自民党の閣僚経験者だ。

「岸田さんは逆張りの人。何を考えているのかさっぱり分からないし、突然の派閥解散宣言に政治倫理審査会出席と、誰も想定しないことをまるで愉快犯のように実行する。昨年は自ら解散をあおって党内を浮足立たせ、結局やらなかった。今回は強めの否定や慎重な言い回しをしていることが、逆に不気味です」

 補選全敗について、岸田首相は「みんな予想していた」「不祥事の後の選挙はこういうものだ」と漏らしたと報じられた。まるで他人事。険しい顔の陳謝は党内を出し抜くためか。

 6月の会期末解散が岸田首相の基本線だ。6月25日公示、7月7日投開票などという日程も囁かれている。この大逆風でも岸田首相は「自公で過半数は維持できる」と思っているらしい。ジャーナリストの鈴木哲夫氏はこう言う。

■首相は解散についてウソを言ってもいい

「まず大前提として『首相は解散についてウソを言ってもいい』という永田町の論理がある。『やります』以外は真に受けてはダメです。岸田首相が総裁再選をめざすなら、選挙をやって自公でそこそこの数を維持して信任してもらうしかない。解散しないで総裁選を迎えれば、『選挙の顔にならない』と降ろされるのは確実です」

 岸田首相が党務で信頼を置いている森山総務会長は主戦論者だ。先月の講演で「首相が(解散を)選択するなら、いかなる状況にも対応できるようにしておくことが当然だ」と話していた。

「6月解散の可能性はあると思います。岸田首相が踏みとどまるとしたら、最終判断に影響を与えるのは、党内の力学でも、羽交い締めにされるからでもなく、党の情勢調査の結果でしょう」(鈴木哲夫氏)

 世論調査では「政権交代」もあり得る情勢だ。岸田政権を葬り去れるなら、自爆解散、大歓迎だ。

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