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田原俊彦さんは15歳でジャクソン5「I Want You Back」に脳天を撃ち抜かれた…MJ見続け48年【私の人生を変えた一曲】

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年6月24日 9時26分

田原俊彦さんは15歳でジャクソン5「I Want You Back」に脳天を撃ち抜かれた…MJ見続け48年【私の人生を変えた一曲】

田原俊彦さん(C)日刊ゲンダイ

【私の人生を変えた一曲】

 田原俊彦さん(歌手/63歳)

 80年代の最大のアイドルといえば、田原俊彦さん。デビュー曲「哀愁でいと」以来、数々のヒット曲を世に送り出し、今もキレのあるパフォーマンスを披露。歌手としての原点は「キング・オブ・ポップ」マイケル・ジャクソン。15歳でジャクソン5のデビュー曲「I Want You Back」に出合って以来、マイケルのことが今も頭から離れない。

  ◇  ◇  ◇

 高校1年の夏休みの時ですね。僕は早生まれなのでまだ15歳でした。芸能界に入るのを夢見ていたけど、どうやって近づいてその扉を叩けばいいのかわからなかった。歌って踊って女の子にキャーキャー言われるにはどうすればいいのか。それにはジャニーズ事務所だなって、自分で当たりを付けました。

 寿司屋の職人になると言って東京に出て行った同級生がいました。彼に「ジャニーズ事務所はどこにあるんだ」って言って、一緒についてきてもらった。特急あずさ号で甲府から出てきて新宿で落ち合い、地下鉄日比谷線に乗って六本木で降りました。都会のど真ん中に放り出されて右も左もわからない。暑い夏の日差しの中で頭がクルクル回りましたね。

 飯倉片町の事務所まで歩き、ここらしいとわかったけど、事務所に飛び込む勇気はない。声をかけてくれないかなと思いながら、その前を10往復くらいしたかな。そのうち事務所の秘書の方が気がついて、「ボク、何やってんの」と声をかけてくれた。「事務所に入りたくて、山梨の甲府から来ました」とその場で直談判しました。

 すると、「それなら日劇まで行きなさい」と言われ、タクシー代をいただきました。当時はまだ日劇でウエスタンカーニバルをやっていた。たまたま東京にジャニー(喜多川)さんがいらっしゃって、日劇の楽屋口で初めて会いました。ジャニーさんていうから外国人なのかなと思っていたから、「日本人じゃない! 顔が大きいなあ」というのが第一印象です。

リズミカル! ゴム人間かというくらい動きが柔らかい

 ジャニーさんに「ユーなの?」と言われ、2階席で一緒にショーを見ました。幕あいにご飯を食べに行くことになり、入ったのが有楽町の「ジャーマンベーカリー」という洋食屋さん。そこでナポリタンをごちそうになった。今でも覚えてます(笑)。その時「僕も歌って踊ってやりたいと思ってます」と言ったら、「じゃあ来週からレッスンに来なさい」と言っていただき、毎週末レッスンに通うようになりました。

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