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熟睡のためのエアコン使用法「3つの誤り」を正す この夏も災害級の暑さに

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年7月15日 9時26分

熟睡のためのエアコン使用法「3つの誤り」を正す この夏も災害級の暑さに

“寝冷え”に注意

 日本列島は、最高気温が35度以上になる猛暑日が続いている。7日は、全国914観測地点のうち今年最多の244地点で、30度以上の真夏日は612地点に上った。中でも静岡は体温を超える40度を記録した。昨年に続く災害級の暑さで困るのが、寝苦しさによる睡眠不足だろう。暑さに負けず、グッスリ眠るにはどうするか。

  ◇  ◇  ◇

「6日の夜はエアコンをつけて眠ったのですが、寒くなったのか、知らずにスイッチを消していたようで最悪な目覚めでした。夢の中では、自分が棺桶に閉じ込められて、メラメラと燃やされている最中なんです。あんなにひどい夢は、58年生きてきて初めて。あまりの寝室の“熱さ”に体が悲鳴をあげていたのでしょうね。寝汗でパンツもシーツもビチャビチャでした」

 疲れ切った顔でこう語るのは、イラストレーターの太田由紀氏。本紙週末特別版で好評のサウナコラムを担当し、100度超えの鬼熱もヘッチャラでこなすが、エアコンが切れた自宅の熱帯夜はお手上げ状態だった。夢の中のこととはいえ、“棺桶級の熱さ”はシャレにならない。

 そんな災害級の暑さを克服して快適に過ごすためのアイテムが、エアコンだ。日本はもちろん世界中で生活に根差していて、還暦間近の太田氏も使用している。熱帯夜の安眠にも当然、欠かせない。しかし、だれもが当たり前のように利用するエアコンは、使い方を誤っていることが少なくないという。

 そこで夏の安眠対策について、明陵クリニック院長の吉竹弘行氏に詳しく聞いた。

■つけっぱなしが正解。タイマーは最低4時間

 まずエアコンの使い方を誤っているとは、どういうことなのか。

「エアコンをつけっぱなし運転かタイマー運転かでいうと、深い眠りを得るには朝までつけっぱなし運転が正解です。設定温度は、クールビズで推奨される28度くらいでよく、下げ過ぎは体を冷やし過ぎるのでよくありません。私の患者さんにも口酸っぱく説明するのですが、タイマー運転でベッドに入り、タイマーが切れると、暑さで目が覚め、もう一度、エアコンをつける、という細切れ睡眠で熟睡が妨げられていることがあります」

 ダイキン工業は20~60代の男女530人を対象に「熱帯夜の睡眠時の熱中症対策とエアコン使用に関する意識調査」を実施。その結果を今月5日に発表した。それによると、熱帯夜の睡眠時にエアコンを使用するのは約82%。

 そのうち「つけっぱなし運転」は46%で、「タイマー運転」は44%だった。ほぼ拮抗する結果で、酷暑の睡眠時には不適切な「タイマー運転」も半数近い。

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