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2年連続出場ゼロでも「NHK紅白視聴率アップ」がSTARTO社に与える深刻な影響…SNS普及も思わぬ逆風に

日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年1月8日 9時26分

2年連続出場ゼロでも「NHK紅白視聴率アップ」がSTARTO社に与える深刻な影響…SNS普及も思わぬ逆風に

STARTO社はどこへ向かうのか?(C)日刊ゲンダイ

 2024年大晦日の『NHK紅白歌合戦』2部の視聴率が32.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区。以下同)と発表された。前年を0.8%上回ったが、過去2番目に低かった。

「視聴者が驚くようなサプライズも特になかったですし、演出も地味な印象を受けました。正直、20%台に落ちてもおかしくないと思いました。逆にいえば、それだけ日本人には『紅白を見て年を越す』という習慣が身についているのでしょう」(テレビ局関係者)

 旧ジャニーズ事務所(現・STARTO ENTERTAINMENT)からの出場は2年連続ゼロだった。嵐の櫻井翔がスペシャルナビゲーターを務め、6組が出ていた2022年は35.3%だったため、彼らの不在の影響がないとは言えないが、大幅に下がったわけでもない。あるベテラン芸能記者はこんな見方をする。

「STARTO社の出場ゼロがNHK紅白に与える影響ばかり取り沙汰されていますが、実際には紅白不出場がSTARTO社にマイナス効果を及ぼすほうが大きいと思います。元々、旧ジャニーズ事務所はテレビという権威を上手く利用して、タレントの地位を上げていった。そのテレビ、しかも国民的な番組に自らノーを突きつければ、市場は確実に狭まる」

■テレビと共に繁栄してきたジャニーズ事務所の歴史

 旧ジャニーズ事務所はテレビと共に繁栄してきたと言っていい。特に1980年代以降、その傾向が強く見て取れる。79年の『3年B組金八先生』(TBS系)で人気を得た田原俊彦や近藤真彦が歌手として成功。シブがき隊も『2年B組仙八先生』(同)をきっかけにブレイクを果たした。

「当時、若いアイドルは『砂利タレ』と言われ、低く見られていた。そんな彼らがなぜ、社会的な知名度を得られたかといえば、毎日のようにテレビに出ていたからです。そして、当時人気のあったTBS系音楽番組『ザ・ベストテン』で1位になり、権威のあった同局系『日本レコード大賞』で最優秀新人賞を獲得し、『紅白歌合戦』という日本で最も視聴率の高い番組に出場できたから、一気にジャニーズの名前が広まっていった。権威を手中にしたことで、『砂利タレ』という言葉で片付けられない存在になったのです」(前出のベテラン芸能記者。以下同)

 80年代にその名を広めた旧ジャニーズ事務所だったが、90年代前半は低迷した。91年デビューのSMAPは当初、少年隊や光GENJIなど先輩グループのような華々しい活躍はできなかった。

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