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オリックス宮城大弥にメジャーが熱視線《彼こそロウキ世代のトップランナー》と米スカウト太鼓判

日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年1月11日 9時26分

オリックス宮城大弥にメジャーが熱視線《彼こそロウキ世代のトップランナー》と米スカウト太鼓判

宮城大弥(C)共同通信社

「ミヤギの名前は当然、リストに載っている」

 ア・リーグのスカウトがこう言っている。

 10日に大阪市内の球団施設で自主トレを公開したオリックスの宮城大弥(23)のことだ。

 昨季は左大胸筋の筋挫傷で約1カ月半の離脱があり、7勝9敗(防御率1.91)と入団2年目の2021年から続いていた連続2ケタ勝利は3年でストップしたものの、「日本での実績は同学年のササキロウキを上回っている。プロ入り後の勝ち星(宮城42勝、佐々木29勝)も投球回数(宮城599.2回、佐々木394.2回)も、ミヤギがはるかに上。日本の同世代の投手の中で彼がトップランナーだと認識している。多くの球団のスカウトも同じでしょう」とニヤリとするのだ。

 宮城本人は将来のメジャー挑戦について、「考えていない」と明言を避けている。昨年も日刊ゲンダイの質問に、「メジャー挑戦の意向? まだないです。僕はまだまだ、選手として全然結果を残していないと思っている。結果が全ての世界。何年も結果を残し続けなければならない。それは、別にメジャーだけでなく、日本球界でも同じこと。メジャーだろうと日本だろうと関係なく、今は結果を求めていきたいです」と言っていた。

 別のメジャー関係者がこう言う。

「宮城本人の意向はともかく、すでにメジャーのスカウトの間では広く名前が知られています。オリックス時代の山本由伸(現ドジャース)を視察する過程で多くのスカウトが宮城の投球を目にしているし、昨年は佐々木との投げ合いで鮮烈な印象を残している。神戸で佐々木と投げ合ったあの試合のネット裏には、ドジャース、パドレスなど米6球団が佐々木の視察に訪れていた。『内容はミヤギが上だった』と興奮気味に米国に戻ったスカウトもいましたよ」

 昨年4月30日のオリックスーロッテ戦だ。試合は7回4安打無失点の佐々木が勝ち投手になったが、宮城も8回5安打1失点の好投。三振は佐々木の10に対し、宮城は3度の三者連続を含む13と内容では上回った。

 冒頭のスカウトがこう言う。

「カブスのイマナガ(今永昇太=31)の活躍が追い風になる。メジャー1年目の昨季、15勝3敗(防御率2.91)と周囲の予想を上回る成績を残した。身長178センチと米球界では小柄な部類に入るサイズが懸念されたが、2442というメジャーでもトップクラスの回転数を誇るフォーシーム(直球)の質でその不安を吹き飛ばした。身長171センチのミヤギも回転数のいい同タイプです」

 今季から背番号「13」が山本由伸も背負ったエースナンバーの「18」に変更した宮城は、岸田新監督からすでに開幕投手に指名されている。

「プレッシャーはかかるかもしれないけど、自分らしく、マイペースにやっていきたい」

 そう今季の抱負を語った左腕だが、メジャー関係者からの注目は加熱する気配である。

  ◇  ◇  ◇

 日刊ゲンダイで毎秋恒例「ドラフト家庭の事情」の2019年版では、宮城をピックアップ。父・享さんが明かした「米挑戦」「宝くじ1等当選」「起業」「どん底&再起」などの波乱万丈人生、宮城の性格を物語るほっこりエピソードを掲載している。

●関連記事【宮城を知る】…から要チェックだ。

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