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2025年は「日経平均3000円」と予測…森永卓郎氏に日本経済と株価の行方を聞いた

日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年1月13日 9時26分

 その通りです。ヨットは逆風でも進むように、下げトレンドではショート(売り)に切り替えれば良いんです。今は「日経ダブルインバース」(日経平均株価が下がると、その2倍の値動きで利益を得る指数)を使えば、通常の投資信託と同じ手順で簡単にショートの効果を得られ、価格は2倍で動きます。

 私は24年7月に資産を処分し、試しに「日経ダブルインバース」を購入しました。8月の暴落時には基準価格が急上昇し、その効果を実感しました。今は少し損をしていますが、小額なので気にしていません。要は下げトレンドが確定したら勝負すれば良いんです。1年で資産を10倍以上に増やすことは不可能ではありません。リスクはありますが、絶好のチャンスが近づいていると言えます。

 ――「山高ければ谷深し」というように、現在はダウンサイドのリスクも大きい状況です。これまで以上に、常にマーケットの情報に触れておくことが重要ということですよね。

 その通りです。暴落が始まるとスピードが速いので、数日間マーケットを見ないことは避けるべきです。できれば1時間おきに確認しないと、乗り遅れる可能性があります。今はSNSで情報が一気に流れる時代なので、どう判断するかが重要です。
特に新NISAを始めたけど「よく分からないまま手続きをした」「解約や売却方法が分からない」といった人が非常に多いのが気になります。これは危険です。一度は売却を経験しその意味を理解しておくべきです。

 ――個人投資家の皆さんや投資が初心者の方にも向けてアドバイスは?

 金融業界の人たちに直接聞いてみると、過半数が「来年の相場は下がるだろう」と言っています。しかし、私がそれをメディアで公言しようと言うと、誰も応じてくれません。理由は、言ったら「会社に戻れなくなる」からだそうです。

 暴落が始まったときにすぐ逃げられるフットワークを鍛えておくことが、今の最大の課題です。地震の避難訓練と同じで、普段から準備しておかないと、いざというときに対応できません。そのため、少しでも売却を経験しておくことをお勧めします。それが私のアドバイスです。

※森永卓郎氏へのインタビューは、児玉一希氏が主宰するYouTubeチャンネル「Trade Labo」の動画で詳しく紹介しています。

▽森永卓郎(もりなが・たくろう) 1957年生まれ。東京都出身。東京大学経済学部卒業。経済アナリスト。主な著書に「年収300万円時代を生き抜く経済学」「長生き地獄にならないための老後のお金大全」「ザイム真理教」など。

  ◇  ◇  ◇

 新NISAを考えるなら?●関連記事【もっと読む】2年目の新NISAで稼ぐならこの株! プロがテーマ別に32銘柄を厳選…に詳しい。

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