巨人・田中将大の「魔改造」託された名伯楽が明言「3カ月で見通し。2ケタ勝たせるつもりで」【2025キャンプ直撃インタビュー 】
日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年2月5日 11時11分
巨人の久保康生・巡回投手コーチ(C)日刊ゲンダイ
久保康生(巨人巡回投手コーチ/66歳)
巨人の春季キャンプが行われている宮崎では、久保康生巡回投手コーチによる田中将大(36)への「魔改造」が話題だ。2023年に4勝に終わった菅野智之(35)を昨季15勝と見事に復活させた手腕が見込まれ、阿部慎之助監督(45)には、「マー君復活」を一任されている。日米通算197勝の田中将も昨季0勝に終わり、楽天から巨人へ移籍。菅野同様、田中将も復活させられるのか──。第1クール最終日の2月4日、名伯楽に聞いた。
◇ ◇ ◇
──阿部監督は「久保さんに付きっきりで田中将を見てもらいたい」と言っている。
「監督には1月のスタッフ会議の時に、彼をどうしようかと相談を受け、密着してやってもらいたいということでした」
──田中将はかつて150キロを超える直球とスライダー、フォークなど多彩な変化球、抜群の制球力を武器に日米通算197勝。しかし、昨季は0勝に終わった。第1クールの密着指導を終えて。
「まずは普通に、もっとシンプルに、投球の原理原則に近い形にしていこうと。腕の振りが横になるというか、ボールを前でリリースする形がすんなりできないところが、菅野と非常に似ています」
──23年に4勝と苦しんだ菅野と二人三脚で投球フォームを改造した結果、昨季15勝と復活させた。
「昨年の菅野の復活は、巨人の投手陣を支えてくれました。テーマは同じなんですが、簡単に言うと腕を縦振りにしたい。菅野も本人が考えた練習をしていたけど、コンセプトがよく分かっていなかった。田中くんもそうみたい。そういう意味でよく似ている。分かってしまえば再スタートできるんじゃないか」
──初日にはマウンドの傾斜を逆向きに使ってスローイングを行うなどユニークな練習法を取り入れている。
「上に登ろうとすると、軸足をしっかり立てられる。軸足が折れてリリースポイントが低くなっていたから、重心をいい時の位置に戻そうと。体重移動といってもいろいろあって、どうすれば、ためる、残す、開かないことができるのか。これを今やっているところ」
──沈むとダメですか?
「ちょっと沈み込み過ぎていた。力をためようとしてそうなってるんだろうけど、右足を潰してしまうと、体重移動がスムーズにいかなくなる。体重は左側に移動しないといけないが、早く潰してしまうと移動が難しくなる。これは菅野と同じ現象ですね」
──田中将は23年10月に右肘のクリーニング手術をした。その影響はありますか。
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