一度はやってみたい 映画エキストラの仕事ってどんな感じ？

人気ドラマやハリウッド映画で、もてはやされるのは主演の役者や有名スター。しかし収録にはエキストラという存在が不可欠で、彼ら無しでは製作が成り立たない。注目されるべきではない、裏方のエキストラの日常とはどんなものなのだろう？

新聞などで普通に公募される

映画の世界になんとか入り込もうとする俳優の卵もいるが、ほとんどが公募でやってきたアマチュア。タレント事務所から配属される場合もある。アメリカの大都市圏にいると、ときどきフリーペーパーなどにハリウッド映画のエキストラ募集広告が掲載される。

喫煙者にはボーナス

労働組合に属さないエキストラの給料はたいがい最低賃金だが、タバコを吸うシーンではボーナスがもらえるという。あと、どこにでもあるような車が走っているシーンが必要なこともあり、その際自分の車を後ろで走らせてもボーナスがもらえる。

ずっと同じ服を着ている

ワンシーンの撮影が長引くことなんて日常茶飯事。なので、ときには同じ服を1週間ずっと着ていることもある。プロダクションのアシスタントがやってきて写真を撮り、ネックレスからなにからすべて同じであることを確認するからだ。

服は自前がほとんど

よっぽど大掛かりなプロダクションでない限り、服は自前のことが多い。ロゴ入りや白色は敬遠されるので、エキストラを頻繁に行なう人のワードローブは中間色ばかり。目立たないというのが前提なので、主演と似ている感じの人もアウト。

ハリウッドスターの舞台裏が見れる

これが魅力でエキストラになる人が多いのでは！原則として声を掛けられない限り、俳優に声を掛けてはいけない。神経質なスターの場合は、目を見ることすらも禁じられる。携帯は基本持ち込み禁止だが、こっそりパチリとやってしまうと即ブラックリスト入り。

ケータリングの食事がうまい！

規則正しいスケジュールが無いので、エキストラはおやつを持ってくるように言われる。しかしセットで出る食事は主演らと同じの場合が多く、かなり豪華な食事でウハウハできるという特典も。

一度やると映画を同じ目で観れない

どうやって映画やTVドラマが作られているのか一度知ってしまうと、同じ目で観ることはできない。どのエキストラの行動が間違ってるとかが、気になってしょうがないのである。

過去にエキストラ経験のある人に何度かお会いしたが、皆そろって満面の笑みで自慢げに自分のシーンを紹介してくれる。いろいろ大変そうとはいえ、かなり魅力的な仕事なのかもしれない。