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舞台『くちびるに歌を 2024』開幕 山岸理子「歌っていて感じるパワーをお客様に届けられたら」

GirlsNews / 2024年6月7日 11時26分

舞台『くちびるに歌を』が6日、東京・あうるすぽっとで開幕。初日公演を前に、ゲネプロと囲み会見が行われ、永島聖羅、後藤夕貴、山岸理子らキャストが登壇した。

NHK全国学校音楽コンクールの課題曲となった、アンジェラ・アキの楽曲「手紙 ~拝啓 十五の君へ~」にインスパイアされた中田永一の小説「くちびるに歌を」(小学館文庫刊)。漫画化、映画化に続き、2022年には初の舞台化がされた。再演となる今回は、キャストと脚本の一部を刷新。物語の主人公・柏木ユリ役を永島聖羅、松山ハルコ役を後藤夕貴、仲村ナズナ役を山岸理子、向井ケイスケ役を飛見龍哉、桑原サトル役を西川 岬希、サトルの母親役を斉藤レイが演じる。

合唱をテーマに、さまざまな人間ドラマを描いている本作。
産休に入る松山先生に代わって合唱部の指導をしにきた柏木先生、合唱に全力で打ち込む女子部員たち、入部したものの不真面目な男子生徒たちなど、一人ひとりの物語が合唱を通してつながっていく。

永島は、東京で壁にぶつかった柏木が生徒たちと出会って変化していく様子を丁寧に表現する。生徒たちの前で頼もしい先生らしさを見せる一方、中学時代の同級生である松山先生とのシーンではくだけた雰囲気も。合唱の伴奏においては力強く安定感のある音で歌唱を牽引していた。松山先生役の後藤は、生徒たちに慕われる朗らかであたたかい合唱部顧問を好演。落ち着いた佇まいで合唱部メンバーの心を支えている。

学生役のキャスト陣は、男女の微妙な距離、部活に対する熱意の差など、思春期の少年少女をパワフルに描き出していた。「学生時代、こんな子いたな」「こういう揉め事、あった」と思わせるリアルなキャラクターとやり取りが微笑ましい。個性豊かな面々が、松山先生から課された「十五年後の自分に手紙を書く」という宿題をきっかけに自分と向き合い、一緒に歌う仲間と心を通わせながら大きく成長していく姿がグッとくる。

障がいを抱える兄がいるサトルと家族の物語も見どころの一つだ。斉藤は、息子の前向きな変化を応援する母親を深い愛情と包容力を持って演じる。

そしてなんと言っても、作中で披露される合唱の美しいハーモニーが胸を打つ。物語のクライマックスであるコンクールで歌われる「手紙 ~拝啓 十五の君へ~」は、生徒たち一人ひとりの物語が歌詞とリンクするような熱さがあり、オリジナル合唱曲『雲を抜けて』は作品を象徴するようなテーマとなっている。キャスト全員による歌唱は会場全体を包むような厚みのあるハーモニーに圧倒される。

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