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タイ南部、妻が迎えに来ないことが不満の夫が自殺

Global News Asia / 2016年7月4日 18時0分

人口がバンコクに集中するタイでは、地方の夜間はほとんど人通りがなく、治安も悪い。(撮影:高田胤臣)

 2016年7月1日、タイの報道によるとタイ南部のパッタルン県で1日早朝、道路沿いの休憩所で近くの工場に勤める27歳の男性が、着用していたとみられるTシャツで首を吊って亡くなっているのが発見された。所轄の警察官による検分では、死体に傷や争った形跡が見られないことから自殺と判断している。

 夫の妻によると、前夜終業後に友人らと出かけ、1日午前4時頃に迎えに来るように電話があった。しかし、6歳の子どもを一人にするわけにはいかないことから妻はそれを拒否。夫は友人のオートバイを借りてどこかで乗り捨て、現場となった道路沿いの休憩所に徒歩で来た。そこで再度妻に電話があったが改めて拒否されたため、それを不満に思って自殺したと見られる。

 タイ語でサーラーと呼ばれる休憩所は、屋根だけの小さな小屋のようなもので、道路沿いのそれはバス停などになっている。

 タイ人は普段は温厚だが、激昂すると歯止めが利かなくなり、感情のままに行動を起こす人が少なくない。殺人を犯す者もいれば、今回の事件のように衝動的に自殺をしてしまう人もいる。タイでは自殺者が毎年8000人前後いる。
【執筆 : 高田胤臣】

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