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【タイ】「みやぎサーモン」大好評・石巻の魅力にタイのメディアも興味津々

Global News Asia / 2017年2月14日 16時42分

タイテレビ番組の取材を受ける布施商店の小野武則さん(サカナキッチン提供)

 2017年2月12日、バンコク都心の日本料理店サカナキッチンで、石巻の魚などを紹介する「石巻食材フェア」が開催され、タイのメディアも取材に駆けつけた。

 石巻食材フェアは、震災から立ち直り復興する石巻の食材を、海外へ向けて発信してより多く知ってもらおうという趣旨でJapan Expo Thailand 2017の開催に合わせる形で開催されたもの。被災地石巻については、タイのメディアも関心が強く、多くのテレビや新聞も取材を行った。

 今回レストランで開催したことについて、石巻食品輸出振興協議会事務局の大島肇さんは「現地の方々に直接説明をしたいという思いからとのことで、取材に来ていたタイのメディアにもインタビューを通して伝わったようです」と話す。

 また、石巻市場からの食材を自ら運んできた株式会社布施商店の小野武則さんは、タイメディアの質問対して自宅が津波で流される被害を受けたものの、家族は幸いにも難を逃れたというエピソードや、石巻の金華サバ、金華ギンなどの種類豊富な魚についてアピールしていた。

 つい先日、石巻を含む宮城県の銀鮭が農林水産省の地理的表示保護制度での登録が認可されそうで「みやぎサーモン」ブランドとして、国内外への普及を広めたいところ。タイでは、日本の寿司と言えば、サーモンというほどにダントツの人気がある。現在主流を占めているノルウェー産とは違う、しっかりとした身の歯ごたえなどをアピールして、多くのタイ人に食べてもらいたいと、タイメディアのインタビューでも話していた。

 同じ津波被害の記憶を持つタイでは、東日本の状況については関心が高い。東日本大震災と津波の被災地である石巻については、復興状況や被災者の現状などタイのメディアの関心は高く、熱心に説明を聞いていた。取材を終えたクルーは「タイ人は、まだ石巻を知りません。でも話を聞いて、私自身も行ってみたくなりました。お寿司もおいしそうですし、観光地もたくさんある。それとタイの人は人助けが大好きなので、行けば被災者の皆さんを応援することにもなるので、番組で紹介すればぜひ行きたいと思う人はたくさんいると思います」と話してくれた。

 今回の会場となったレストラン「サカナキッチン」は、日本から魚介や和牛などの食材を輸入し、卸売も行っている。石巻の食材は、まずはその卸しルートで拡販していく予定。
【取材 : そむちゃい吉田】

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