ペルシャ語を自由に操る若き日本人女性が勧める、ペルシャ観光必見スポット!
Global News Asia / 2018年10月30日 11時45分
2018年10月24日、駐日イラン大使館(東京)で開催された観光ディスティネーションセミナーでは、BtoBの商談会も行われた。イラン政府観光局の日本代表部も兼ねるペルシアツーリズムグループ有限会社の斉藤美海(さいとうみみ)さんに、イランの魅力を聞いた。
斉藤さんは大学時代にペルシャ語を専攻、イランに半年間の留学経験がある。現地の治安の良さを、女性が一人で夜に町を歩いても平気な海外は世界的に見ても多くないと語った。「旅行前はご家族やご友人に反対されたりして不安が消えない方も多いのですが、日本人に似たきめ細やかな心配りをするイラン人のホスピタリティーや治安のよさ、遺産や自然の美しさに大変満足されて帰国される方ばかりです。口コミやリピーターが多いことも特徴です」とのこと。
そんな斉藤さんが勧めるスポットは次の通りだ。3つの世界遺産を擁するエスファハーンはイスラム建築を見るには欠かせない。まるで川に回廊がかかっているかのようなスィ・オ・セ橋が夜間にライトアップされた様子は一見の価値ありだ。
最近SNSで見かけることが増えたシーラーズにあるピンクモスクとして知られるナスィール・オル・モスクの美しさは必見。太陽光に透かされた細かな細工のステンドグラスの七色の光が、幾何学模様に貼りめぐらされたイスラム文様のタイルに反射し、得も言われぬ美しさだ。シーラーズ近郊では、カシュガーイー族という昔ながらの素朴な生活を送る遊牧民に出会うことも。
町全体が世界遺産に登録されているシルクロードの交易都市ヤズドは、砂漠の中のオアシスにいるかのような癒しを感じる町。シルクロードを行き交ったキャラバンが泊まった宿をそのまま利用したエキゾチックなホテルがいくつもあり、千夜一夜物語さながらの雰囲気を味わえる。世界史の教科書にも出てくるペルセポリスは、想像よりもはるかに広大で圧倒される。闇夜に浮かび上がる古代都市の中にいると、ペルシャ帝国の繁栄を肌で感じることができる。
観光ビジネスは見どころやインフラのみがあっても成功しない、ホスピタリティーがあってこそ観光地としてふさわしい、と語ったのは在イラン40年を数える現地旅行会社AITOのサラ・チャヴォシ(杉本勢津子)さん。これだけの観光資源を擁し、かつ治安が良くホスピタリティーに富む国であれば、新たな観光デスティネーションとして耳目を集める日も遠くないだろう。
【編集 : 山田愛】
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