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【ミャンマー】人権派映画監督の公判が山場、月内に判決も 監督は無罪を強調 

Global News Asia / 2019年8月3日 6時30分

8月1日、インセイン裁判所から連行されるミンティンココジー氏(撮影:北角裕樹)

 2019年8月1日、フェイスブックでミャンマー国軍などを中傷したなどとして、4月に逮捕された人権派映画監督のミンティンココジー氏の公判が佳境を迎えた。同日の公判で同氏は改めて無罪を主張。弁護側は8月にも判決が出る可能性があるとみている。

 ミンティンココジー氏は、軍に反乱を促しかねない言動などを広範に禁じるミャンマーの刑法505条a項で国軍側から訴えられている。8月1日にインセイン郡裁判所で開かれた公判では、国軍側が「書き込みは軍の崩壊が目的」と強調したのに対し、同氏は「軍を崩壊させる目的はなく、また私の書き込みで軍が崩壊することなどありえない」として、無罪を主張した。

 また、この日は弁護側が「同氏はフェイスブックで他人の書き込みをシェアしてコメントを加えただけ。どうして元の書き込みをした人を訴えないのか」と主張したのに対し、国軍側が「すべて同氏本人の書き込みであるはず」と強調。フェイスブックの基本的な機能を巡り事実関係が争われた。

 今年4月に逮捕されたミンティンココジー氏は、肝臓がんで手術を受けているため弁護側が保釈を求めたが、裁判所は認めていない。
【取材/執筆 : 北角裕樹】

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