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【ミャンマー】選挙中に党首を逮捕 連邦民主党、過去の脱獄暴かれ

Global News Asia / 2020年10月9日 15時0分

選挙戦が始まってもUDPは出馬するパペーダン選挙区で看板はまだ設置していない(ヤンゴン、撮影:リンニャントゥン)

 2020年10月9日、11月の総選挙に多数の候補者を出している連邦民主党(UDP)のマイケル・チョーミン・フアフ党首が9月、21年前に脱獄したとして逮捕されたことが、ミャンマー社会に驚きを与えている。地元マスコミが政治家の過去を暴いたことで、当局が逮捕に踏み切った。

 フアフ氏は投資などのビジネスマンとして成功したうえに、UDPを創設して党首に就任。同党は現在国会や地方議会に議席はないものの、今年の総選挙には1,110人以上の候補者を立てた。こうした大規模な政党の党首が過去に脱獄をし、逮捕されないまま高い地位についていたことが、ミャンマーの国民に衝撃を与えた。

 地元の報道によると、フアフ氏は軍事政権下の1998年に経済事件で9年の禁固刑を受けた。しかし、1999年にマンダレー管区のオウボ刑務所から逃亡。その後カナダに難民として入国し、2007年にカナダでUDPを創設した。2013年の帰国後の党首に就任したという。

 2020年9月に発表された地元ニュースサイトのミャンマー・ナウとエヤワディの調査報道で世論が盛り上がり、約1週間後に当局が逮捕に踏み切った。

【取材/執筆 : リンニャントゥン】

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