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【タイ】霊媒師のお告げで遺棄された少女を保護

Global News Asia / 2014年8月21日 8時45分

学校の教師や役人たちは彼女のために募金集めなど支援活動をしている。

 2014年8月20日、タイメディアによると、タイ東北部、ラオスに国境を接するウボンラチャタニー県の郊外で、1人で暮らしていた12歳の女の子が保護された。この女児は9年前、霊媒師のお告げを受けた両親によって、村に取り残されたあと、身よりもないまま1人で生きてきたという。

 女児の住む村では当時、何人もの村人が死亡。霊媒師が祈祷した際に、この女児の両親に対して、すぐに村から離れるように告げたという。この言葉を信じた彼女の両親は、彼女1人を残して村から出て行った。

 その後、彼女はたった1人で学費や食費を稼ぐために他の家の家事や農作業を手伝うなど様々な手伝いをしてきて、1回にわずか5バーツ(約15円)から10バーツ(約30円)の収入だったという。

 それでも彼女は銀行に600バーツ(約1800円))の貯金を持っていた。それがどれほどの仕事量だったのか、想像に難くない。

 村人は、時に彼女に食べ物や衣服を分け与えてきたが、彼女は遠慮をして素直に受け取らなかったという。

 彼女の両親は、3歳の子どもを残して出て行ったあと、学校の入学手続きのために1度戻って来たという。しかし、その後は1度も村には来ていない。そのために、両親がなぜ霊媒師の言葉にしたがって、子どもを置き去りにしたのかはわかっていない。

 彼女の通う学校と地域では彼女を支援するために募金活動を行なっている。集められた寄付金は将来の学費として活用される。

 仏教の根づいたタイでは、他者への慈悲、施しをすることが徳を積むことになり、強いては来世に幸せになれると信じられている。それがゆえにこうした助け合いの精神は今も続いている。

 だが、それならなぜこれまで保護されなかったのか、という疑問も湧く。村人や地域では、少女が1人置き去りにされた直後からこれまで、ずっと施しや支援をしてきたのだろう。タイの田舎では、小さな村内の出来事や各家庭の事情など村人全員が知っている。たまたまバンコクのニュースとして取り上げられたのが、今だったということに他ならない。

 仏教と同時に霊媒師などのアミニズム(精霊)信仰もあるタイ。それは宝くじの番号を聞いたり、人生相談をするなど熱心な風習も残っている。この少女はアミニズムへの盲信の犠牲となり、仏教の慈悲に救われたと言えるだろう。

【翻訳/編集 : そむちゃい吉田】

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