【コラム】スターバックスは、各国に本社(現地法人)があります・韓国

　スターバックス。短くして「スタバ」。スターバックが生まれたのは、アメリカのシアトルであり、大本社はアメリカにある。けれど、ざっくりいうところのフランチャイズを世界規模で展開していくにあたって、日本ならば、スターバックスジャパンのような各国の本社がある。運営方法も違うし、組合も違う。

　韓国のスターバックスは、「新世界イーマートグループ」が筆頭株主で独立した企業体を運営している。それを知らない人がいても十分おかしくはないわけだが…。

　昨年、アメリカのスターバックスの組合がSNSにパレスチナを支持すると書き込んだ。スタバの組合だからアイコンにはスタバマークが使われており、会社としては、組合に商標権侵害で告訴した。会社としては、スタバマークを使うなだけだったのかもしれないが、世界的には、会社は親イスラエル企業と判断され、アラブ圏では不買運動が起こった。

　韓国のK-POPグループの1人が、ライブ放送中にスタバマークの入れ物からコーヒーを飲んだ。K-POPのファンたちはモノいうファンたちらしい「ガザの子供たちの命を脅かす国側の飲み物を飲むのか」「その一杯と殺戮行為は同じだ」などと大炎上になった。たまたま飲んだだけのグループの1人は、厳重な謝罪を行った。

　スタバのタンブラーを映像上で使用していた歌手も同様で、海外ファンから袋叩きになり、その映像が削除された(魚拓は撮られているはずなので見ることは可能)

　世界を考えているファンがいるというのは、ある意味幸せなことなのかもしれない。日本では、オリンピックの時、聖火ランナーのスポンサーの大手企業に対する不買運動があったように思うが、日本を揺るがすほどではなかった。

　ただ、嗜好品。たまたまスタッフが何も考えないで置いた飲み物で戦争賛否に繋がるのは、いいことなのかわるいことなのか。もちろん、戦争が一番悪い。

　有名税とは言うものの、韓国の芸能人は、国際問題になるくらい影響があるんですよといいたいだけなのかも…。
【編集 : fa】