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ワンちゃんの適切な湿度は40~60パーセント…大敵「湿気」から愛犬を守る“具体的な対策”とは【獣医師が解説】

THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年3月15日 12時15分

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(※写真はイメージです/PIXTA)

いつもは活発なワンちゃんが、雨の日になると元気がなくなる……こんな経験をしたことのある飼い主も多いでしょう。人間と違って汗をかかないワンちゃんは、湿度が高いと体温調節が難しくなり、体調にトラブルが生じやすくなると、現役獣医師で『愛犬と20年いっしょに暮らせる本 いまから間に合うおうちケア』著者の星野浩子氏はいいます。そこで今回、飼い主が知っておきたい“具体的なおうちケア”について、詳しくみていきましょう。

雨期のおうちケアのポイント…湿気はワンちゃんの大敵

梅雨から夏、秋の長雨のころまで通しての湿度の高さには、ほんとうに体が参ってしまいますね。体が重い、だるい、胃腸の調子が悪いと感じる方も多いでしょう。

このような不調はワンちゃんにも同じように起こります。とくにワンちゃんは人間と違って汗をかかないので、パンティング(ハアハアすること)で水分を蒸発させて、体温調節をしています

湿度が高いと、この調節がうまくいかなくなり、体温調節がむずかしくなります。じつは、ワンちゃんは人間より温度や湿度に敏感です。

湿気で増える消化器系のトラブル

湿度が高い日がつづくと、人間もワンちゃんも、胃腸の調子が悪くなります。また、湿度が高いと、体の中にもよけいな水分がたまって、代謝がうまくいかなくなります。

症状としては、腹痛、軟便、消化不良、下痢、痰、血便、血尿、皮下出血などがあります。体全体に、だるさや疲れを感じることもあります。高齢のワンちゃんの場合、気候がジメジメしてきたのがきっかけで、体が重だるくなって元気を失い、食欲も低下してごはんが食べられなくなってくることがあります。

エアコンや除湿機を使ったり、利尿効果のある食材を食べさせたりして、こまめに体の内外から湿気をとり除くようにしてあげましょう。

エアコンや除湿機を早めに使う

ワンちゃんにとって、湿気は人間以上にこたえるものです。ワンちゃんにとって適切な湿度は40~60パーセントといわれていますが、梅雨のあいだは湿度が80パーセントになることもあります。

人間にとっては、気温が低ければ、多少湿度が高くても問題なく感じられるかもしれませんが、ワンちゃんには厳しいかもしれません。室内では早めにエアコンのドライ機能や除湿機を利用しましょう。

ただし、冷房を入れるようになったら、同時に冷えすぎにも気をつけてください。

キュウリ、豆腐などで熱を冷ます

雨期は消化器系が弱りがちであるのに加え、散歩も少なくなっているかもしれないので、いつも以上に食べすぎには注意してください。

また、蒸し蒸しすると冷たいものがおいしく感じられるのは、人間もワンちゃんも同じですが、冷たいものは消化器系の働きをにぶくするので、あたたかいものを食べるようにしましょう。

体の中にたまっている水分や熱をとり除くには、利尿効果があって、熱を冷ます食材をとり入れたいものです。

小豆(煮汁)、ハトムギ、玄米、大麦、春雨、黒豆、キュウリ、トウモロコシ、エンドウマメ、昆布のだし汁、豚レバー、豆腐、キャベツなどがおすすめです。

星野 浩子 ほしのどうぶつクリニック院長 獣医師/特級獣医中医師

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