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先輩が高給だとモチベが上がる!年収「500万円」の若手社員、年収「1,500万円」のエリートに憧れも、現実を知って撃沈

THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年3月15日 5時15分

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サラリーマンの多くが「お金を稼ぎたい」と願うもの。しかし理想と現実には大きなギャップがあるようです。そんなサラリーマンの理想の給与額を手にする、ほんのひと握りのエリートたち。しかし現実を知ると「高給取りになっても……」と一気にテンションが下がることもあるようです。みていきましょう。

5%超の「賃上げ」といわれているが…大事なのは物価上昇以上のベースアップ

2024年の春季労使交渉の集中回答日を迎え、主要製造業の8割が満額回答が相次ぎ、なかには要求額を上回る回答も。賃上げムードが続くなか、専門家の間では2023年実績の3.58%を上回る4%弱の予測がされていましたが、積極的な労使の姿勢を受けて上方修正も。全体平均で5%を上回る賃上げもありうるという見方もあります。

一般的に「賃上げ」は、定期昇給とベースアップ双方が含まれます。よくいわれる「賃上げ目標」は、年齢や勤続年数に応じて企業が行う定期昇給を2%前後とし、そこにベースアップ目標を足したもの。定期昇給は企業が定める昇給制度であり、元から人件費として組み込まれているもの。昨今、何かと騒がれている物価上昇に伴う賃上げとは連動しないもの。

そこで注目すべきはベースアップ。これは全社員の給与を一律上げる仕組みであり、こちらこそが、ぶっけ上昇を受けての実質的な賃上げと呼べるもの。総務省が公表している2023年の消費者物価指数は、前年比3.2%上昇。この物価上昇率を超えるベースアップを実現しないとなかなか賃上げの効果は実感できないものに。

社長が「よし世の中の流れにのって、うちも賃上げするぞ!」と宣言した際には「ベースアップはどれほどですか?」と聞いてみてはどうでしょう?

サラリーマンの給与…理想と現実

世の中的には「物価上昇を上回る賃上げ」に焦点が集まっていますが、サラリーマン的には長期的に昇給できるかどうか、ということも大きな関心ごとです。

明治安田生命保険相互会社が行った『理想の上司アンケート調査』によると、「働くことで望むこと」のトップは「お金を稼ぐこと」で62.7%。新入社員のトップは「ワークライフバランスを重視して働くこと」で59.7%ですが、「お金を稼ぐこと」も僅差で59.0%。やはり働く以上は「稼ぐこと」が目標となります。

また理想の年収は、新入社員の平均が1,118万円、社会人平均が1,032万円。年齢別にみていくと、20代は1,065万円、30代が1,022万円、40代、50代が1,021万円。

ただ現実とは大きなギャップがあるようで、社会人全体では436万円、年齢別では20代で561万円、30代で448万円、40代で386万円、50代で349万円。年齢とともに昇給していくにしたがって理想とのギャップは小さくなっていきますが、その差はかなり大きなものといえるでしょう。

「年収500万円」の若手サラリーマン「年収1,500万円」と噂の先輩エリートに憧れるが…

年収1,000万円超え。サラリーマンとしての理想であるものの、そこには大きなギャップがある……それが現実。実際に年収1,000万円超えを実現しているサラリーマンは、どれほどいるのでしょうか。厚生労働省の調査によると、年収1,000万円超えの目安となる、月収60万円以上は7.0%。大卒に限っても11.9%です。限られた人だけが達することのできる領域だからこそ、年収1,000万円超えは理想だといえるのでしょう。

※賞与は月収の4.5ヵ月分超と想定

――先輩が高給だと分かると、やっぱりモチベがあがる

そう呟いたのは20代前半のサラリーマン。その先輩は、同じ部署の30代後半、誰もがエースと認めるスーパー社員とのこと。業績手当てもプラスされ、年収は破格の1,500万円という噂だといいます。

――頑張ればいまよりも3倍、稼げるようになれる!

――夢のある話!

そんなやる気満々な呟きに対して、外野からひと言。

――でも、手取りだと3倍もないよ

他の人からも「手取りはこれくらい」と具体的な金額が示されると、「頑張って昇給しても、そんなもんなのか」と一気にテンションダウンした模様。

「年収が額面で500万円」だった場合、社会保険料や税金が天引きされて「手取りは390万円」ほど。対して「年収が額面で1,500万円」だった場合、「手取りは1,000万円」を少々超える程度になります。

【年収500万円と1,500万円の手取り額】

額面…500万円/1,500万円

社会保険料…72.6万円/153.2万円

所得税…14.0万円/215.0万円

住民税…24.2万円/111.1万円

手取り…389万円/1020.5万円

※40歳以下、独身、東京都の場合の概算

年収500万円の場合、手取りは額面の77.8%。それに対して年収1,500万円の場合は68.0%。給与があがれば、圧倒的に天引きされる額が多くなります。

給与の手取り額は、年収300万円を超えたあたりから額面の7割台後半となり、年収700万円を超えたあたりからは7割台前半に。さらに年収1,400万円を超えると6割台となり、年収2,000万円では手取り1,300万円弱。額面の64.8%になります(関連記事:『【シミュレーション早見表】年収別「手取り金額」…150万~2,000万円』)。

昇給すればするほど天引き額は増えていき、「何のために稼いでいるのか……」少々疑問を感じてしまうほどの水準。「お金を稼ぐこと」はサラリーマンであれば誰もが望むことであるものの、お金を稼げば稼ぐほど、理不尽を感じることも多くなる……それが現実です。

[参考資料]

総務省『2020年基準 消費者物価指数 全国 2023年(令和5年)平均』

明治安田生命保険相互会社『理想の上司アンケート調査』

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