お金持ちになるための鍵となる考え方は?つらい時は「出来事を俯瞰してみる」のがいい理由
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年4月2日 11時15分
(※写真はイメージです/PIXTA)
お金持ちになるための鍵は何だと思いますか? 副業の学校「副業アカデミー」の代表・小林昌裕氏は著書『お金持ちがこっそり始めてる「くせ強」資産ブースト術 1億の壁を超える「シンお金の増やし方」』のなかで「マインドセット」だと言います。俯瞰してみる、とはいったいどういうことなのか、小林氏の考え方をご紹介します。
俯瞰してみると「大勢に影響がない」と知る
新しい挑戦をして何か摩擦が起こると、つらくなったり、心が落ち込んだり、苦しくなったりするときが出てくるものです。
その瞬間、気持ちが沈んで絶望してしまいがちです。どうして自分だけが苦しいのだろう、大金を損してショックだ、めちゃくちゃ傷つくことを言われた……もう人生が嫌になるくらいです。
誰でも新しい挑戦に取り組めば、うまくいかないこと、周囲との摩擦が起こって傷ついたり、損したなと思って、落ち込む瞬間はあることでしょう。
ですが、数年後に振り返ったときに、そうしたつらさの99%は大したことがなかったとわかるはずです。自分の人生の大勢には影響がなかったと気づけるものです。
これは、人間の特殊能力だといってもいいかもしれませんが、記憶を風化させることができるのです。
仮に“つらさ指数”があるとするなら、今すごく傷ついて、つらさ指数100だとしても、1年後2年後に同じく100のままということはまずありません。ゼロとは言わないまでも、つらさは15~10くらいまで減っているものです。
人との出会いや別れもそうです。自分の例を出すと、数年前に私は期待していたスタッフに会社を辞められて、自分の責任だと思ってすごく落ち込んだことがあります。
自分の能力不足、実力不足もありましたが、自分が全否定されたように感じて、しばらくは食事ものどを通らないほどでした。
しかし、今ではその人と再会してご飯を食べるほど仲良くなっていますし、別の優秀なスタッフにもめぐり合うことができました。100だったつらさ指数が今では1~2くらい、むしろマイナスに振れているくらいです。
そうした経験があったおかげで、よりよい組織運営ができるようになったり、人との向き合い方も変わったり、プラス面での収穫がありました。
今、地獄のようにつらいなと思っていることも、しばらく経つと風化します。数年後には話のネタになるだろうな、と思っていたほうがいいくらいです。
私の場合、著作を出しているので、たとえ摩擦や苦労、つらい経験があっても、人に教えてあげられる面白いネタになるなと考えるようにしています。
つらすぎて絶望すると、行動が止まってもおかしくありません。しかし「このつらさはいつか風化するし、自分の人生において大勢に影響がない。ここで行動を止めてしまうと成功から遠のいてしまう。
今、目の前にある困難を解決するために、きちんと向き合ってみよう」と考えていけば、心が前向きになっていきます。
長い人生、失敗は取り戻せる
このように思考を転換させるコツの1つに、視点を変えることが挙げられます。つまり、「俯瞰する」ということです。
つらく感じるというのは、あくまで主観的なものです。一人称の自分がつらく思っていても、俯瞰して第三者から見たとしたら、実は全然大したことがなかったりします。
先ほど私がスタッフに辞められてショックを受けた例を出しましたが、読者の皆さんにしてみたら、「大したことがない」事例かもしれません。私も、俯瞰して第三者の視点からこの出来事を見て、「まぁそういうこともあるよな。世の中に優秀な人はいくらでもいるのだから、気にしなくてもいいのでは」と思えるようになりました。
いくら大変、つらいと思ったとしても、実は今の日本に生まれ育った時点で、かなり幸せだといえます。
極論ですが、そもそもお金で失敗したところで自己破産すれば人生がリセットできますし、最悪の場合は生活保護だってあります。人生を再建する道はいくらでもあります。よく言われるように「死ぬこと以外はかすり傷」なのです。
そう考えれば、今の悩みは全然大したことがないなと思えるのではないでしょうか。
他人と比べるのはよくないかもしれませんが、もっと苦労している人も、隣国から攻撃を受けて明日の命も知れない人たちも大勢います。俯瞰したら何でもないことで悩んでいるケースのほうが多いはずです。
ましてや、よほど無謀なことをしていなければ、副業や資産運用の失敗などは、長い人生でいくらでも取り戻せます。
皆さんの経験を振り返っていただいても、過去にものすごく深刻に悩んでいたにもかかわらず、今この話を読むまですっかり忘れていたというようなことがあるのではないでしょうか。
お金を失ったとか、すごく嫌なことを言われたというつらさは、数年経てばむしろ話のネタになります。そうした嫌なことや失敗が人間の厚みになっていくので、すべてがプラスのことだとさえ思えます。
今目の前にあるつらいことも、いつかプラスになる、人生の肥やしになるときが来ると思えると強くなれるし、それが挑戦を止めないコツともいえます。どうせ現在感じているつらさは風化していくのです。行動を止めないようにしましょう。
小林 昌裕
副業専門スクール『副業アカデミー』代表
副業専門家
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