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すでにレッドオーシャンにみえるが…「今さら」TikTokを始める、納得の理由【登録者数100万人の経営者が解説】

THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年5月5日 7時15分

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(※写真はイメージです/PIXTA)

多くの企業が情報発信に活用しているTikTokやYouTube。自分たちも始めたいけれど、「今からでは遅すぎるのではないか」と二の足を踏んでいる企業の担当者も多いのではないでしょうか。そこで本稿では、TikTok・YouTubeともに登録者数100万人越えの株式会社リンクロノヴァで代表取締役社長を務める長野雅樹氏と、株式会社リセンダーの社員としてSNS企画・演出などを担当する鈴木啓太氏による著書『結果を引き寄せる完全版YouTube TikTokビジネス活用術』(KADOKAWA)から一部抜粋し、企業におけるTikTok運用について解説します。

いまから動画をやるのは意味があるのか?

2021年4月に私たちがTikTokやYouTubeのショート動画の世界に足を踏み入れたときの状況と、今(2024年1月時点)とは大きく変わっています。

当時のTikTokは、利用者はまだ少なく、YouTubeに至ってはショート動画がまだ存在していませんでした。それが、わずか2〜3年の間にこれほどまでに急速に進化したかを思うと、環境の変化に驚かされます。

TikTokの初期ステージでは、「TikToker」といった「YouTuber」のような新しい職業が生まれる兆しはまだ見えていなくて、素人が楽しむ場として認識されていました。動画をアップしている人たちはほとんどが素人でしたから、市場として伸びしろしかありませんでした。

現在、TikTokは多くの企業が注目するプラットフォームとなっています。さまざまなブランドや会社が、コンサルタントの助けを借りてTikTokでのマーケティング戦略を練っています。動画をバズらせ、その影響力をビジネスに活かす企業が増えてきました。

例を挙げると、スシロー、ドミノ・ピザ、アイリスオーヤマ、ロート製薬、花王、大塚製薬など、数多くの大手企業がTikTokを利用しています。

しかし、こういった事実を見ると、「もうTikTokはレッドオーシャンなのでは?」と考えるかもしれません。

いえいえ、そんなことはありません。「今からTikTokをはじめても遅いのでは?」と感じるかもしれませんが、マーケターの視点で見ると、まだまだTikTokには大きな可能性が広がっていると確信しています。

つまり、TikTokをはじめるべきタイミングは今です。

新しい挑戦を待っているのは、あなた自身かもしれません。TikTokを活用し、その魅力を最大限に引き出してみてはいかがでしょうか。

もし、あなたがSNSでのマーケティングを考えるなら、それぞれのSNSに相性の良いジャンルを見極めることが大切です。中でもTikTokは、短い動画を中心としたコンテンツが注目されるプラットフォームです。

食や恋愛といったジャンルは、人々の共通の興味として全世界に広がっています。これらのジャンルでの動画作成者は増加しており、競合も多いです。

しかし、その中でも私たちは食のジャンルで独自のコンテンツを展開してきました。そうしたジャンルでの先行者メリットはあるものの、新たな参入者が出るたびに競合状況は厳しくなっていくでしょう。

スポーツのようなジャンルは、興味を持つ人が限られてくる可能性があります。特に女性をターゲットにした場合、興味を示さない層も出てくるでしょう。

そんな中で、TikTokでの活動を見送ってしまうのはもったいない。なぜなら、まだチャンスはたくさん残されているからです。

「独自のコンテンツ」を生み出すために持つべき“視点”

TikTokでの成功の鍵は、「ニッチを狙う」こと。単にニッチと聞くと、狭いジャンルをイメージするかもしれませんが、私たちが言いたいのは「掛け算のアプローチ」です。

あるジャンルと別の興味や需要を組み合わせることで、新しいコンテンツを生み出すことができます。「会社×料理」や「会社×アニメ」、「会社×家電」といったように、会社に異なる要素を掛け合わせることで、独自性を持ったコンテンツが生まれます。

掛け合わせる要素には、多くの人々が興味を持つものを選ぶと効果的です。食や恋愛などの分母が大きいジャンルは、多くのフォロワーを惹きつける力があります。一方、スポーツのようなジャンルは、特定の層に深くアピールする力があります。

最終的には、この「掛け合わせ」を活用して、自社の商品やサービスに合わせた、オリジナルのコンテンツをTikTokで展開することが大切です。

この方法で、新しいファンを獲得し、独自のブランドを築いていくことができる。TikTokの可能性は、まだまだ広がっています。

私たちがTikTokを利用するにあたり、重要なのは独自性を持ったコンテンツを展開すること。人気のあるジャンルを取り扱っていると、確かに多くの人々の目に留まるチャンスは増えますが、その反面、ライバルも増加します。

最初は、そのジャンルがまだ未開拓であったことから、楽に目立つことができたかもしれません。しかし、人気のジャンルというものは、どんどん競合が増えていくものです。

このような状況下では、どのように差別化を図るかが問われます。ここで重要になるのが、今まで試みられなかった発想、あるいは「転換のレベルの発想」を持つことです。

具体的には、異なる要素やニッチなジャンルを複数掛け合わせることで、新しいジャンルやトピックを生み出すことです。

例えば、「会社×恋愛×笑い」といった組み合わせなら、会社での日常や恋愛のエピソードを、ユーモアを交えて展開する動画が考えられます。

また、「会社×ダンス×笑い」ならば、職場でのダンスバトルや面白おかしいダンスチャレンジを行うなど、多くのアイデアが浮かびます。

組み合わせる要素は3つ以上にするとさらにオンリーワンのジャンルを確立できる可能性が高まります。「会社×メイク×物真似」では、職場でのメイクチャレンジや、有名人の物真似をしながらのメイク動画など、新しい形のエンターテインメントが生まれるでしょう。

あるいは、「会社×フィットネス×クイズ」のように、職場でのフィットネスチャレンジとクイズを組み合わせることで、視聴者とのコミュニケーションを深めることができます。

結局のところ、要素の組み合わせは無限大です。しかし、その中で最も大切なのは、あなた自身のパーソナリティや特色を活かした、オリジナルなジャンルを見つけることです。TikTokでの成功は、そういった独自性を持ったコンテンツを発信することによって、築かれるのです。

長野 雅樹

株式会社リンクロノヴァ

代表取締役社長

鈴木 啓太

株式会社リセンダー

社員

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