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面接官「最後に何か質問はありませんか?」→応募者「特にありません!」…不合格もやむなしの回答に要注意…採用選考の明暗を分ける「良い質問・悪い質問」とは【エグゼクティブ転職のプロが解説】

THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年5月9日 7時0分

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(写真はイメージです/PIXTA)

エグゼクティブの皆さんが企業面接に臨まれる際、ほとんどの場合、その締めくくりに「何かご質問はありませんか」と投げかけられるでしょう。これを案外軽く受け流す人が多いのですが、要注意です。実は、ここでどう対応するかで面接の結果が大きく左右されるからです。本記事では、株式会社経営者JPの代表取締役・CEOの井上和幸氏が、面接の最後の質問コーナーで「絶対にやってはいけない(聞いてはいけない)こと」と、「これを聞けば加点になること」を解説します。

最後に「質問ナシ」は、それだけでマイナスポイントと心得よ

皆さんは、面接の最後に「何か質問はありませんか?」と面接官から聞かれたら、どう対応されますか?

「もう十分、自分の説明はできたと思うし、特にないかな」「余計な質問をしてしまって、逆に印象を悪くしてもなぁ」「緊張した、早く終わりたい」…色々な思いが渦巻いていることと思います。

エグゼクティブの皆さんですと「わざわざここで質問しても、レベルが低いとか幼稚だとか思われるんじゃないか」などと思う方もいらっしゃり、結構な割合で「大丈夫です。特にありません」と答える人がいます。

結論から申し上げますと、

「大丈夫です。特にありません」はあり得ない!

と心得ましょう。

「えっ、そうなの?」と思われたでしょうか。企業側の意味、意図としては、純粋に応募者の方々の満足度を上げたい(本人が言い残した、聞き漏らしたということがないように)ということで、この質問を投げかけていますが、それと同時に、その人の質問力および自社への興味関心度合いを計っているところも多分にあるのです。

後者の意味合いにおいて、このシチュエーションで質問がないということは、

①御社にはさしたる興味がありません ②私には質問をする思考力がありません

いずれかor両方を表明していることになるのです。

「質問ナシ」は、面接の評価についてニュートラルではなく、マイナスだと認識しましょう。

気づかず質問していて、企業側から減点されている質問例

では何でも質問すればよいのかといえば、もちろん、そんなことはありません。「何を聞くか」がポイントです。当コラム読者であるエグゼクティブの皆さんが、という意味で、NG質問の代表例を紹介しておきます。

・ネットなど公開情報を見ればわかることについての質問

これを聞くということは、あなたの「情報収集力の低さ」「企業への興味関心の薄さ」を図らずも露呈させることになります。

・福利厚生や待遇に関する情報についての質問 聞いていけないということはありませんが、面接中に、特に一次面接や二次面接の段階でこれらについてばかり聞くのは、「幹部クラスの視点・姿勢」ではないな、条件にばかりこだわる人で責任を持って事業や組織を牽引できるタイプではないのではないかと企業側は疑念を持ち、落胆します。

・面接中に出た話についての繰り返し質問 これ、結構あるのです。聞かれた側からすると、「あれ、さっき話したのに」。もちろん、わかりにくかった、念のため再確認したいなどもあるかもしれません。その時は、「先ほどのあのお話なのですが、こういう理解で間違っていませんでしょうか」「改めて確認しておきたいのですが」などをしっかり添えて質問しましょう。

そうでなく、素で同じ内容を聞くと、「この人、話をちゃんと聞いていないな」「理解力、大丈夫かな」となってしまいます。

これらの質問が、あなたの評価をマイナス側に確定させることは十分に予見されます。

これを質問すれば、必ず加点が稼げる!2つの質問切り口

では、何を聞くのがよいのか? 心掛けていただきたいのは、相手企業の「課題」もしくは「魅力」をあぶり出す質問をすることです。

私は常々、エグゼクティブの皆さんに「商談のような面接をしてください」という話をしています。

応募先企業には、あなたのような幹部を採用したい理由としての、何らかの「課題」や「テーマ」があります。面接で会話すべきは、あなたの自己紹介ではなく、今回、募集しているポジションの人に何を解決して欲しいかについての確認・すり合わせと解決策についてです。

この「課題」や「テーマ」についての確認・すり合わせと解決策についての「商談」話を面接中にできていたならばOKですが、企業によっては限られた面接時間の中であなたについての情報収集で終わってしまったという場合もあるでしょう。

そのようなときこそ、最後の質問タイムで「課題」についての確認を切り出し、それに対してあなたがどのような解決ができうるかを話す。この話ができているかどうかで、相手企業があなたに感じる可能性の度合いは大きく変わるのです。

相手企業の「課題」を質問であぶり出し、それに対してあなたが解決できる人材であることをさりげなく念押しアピールする。実はここであなたへの評価が180度変わることも少なくありません。「この人、やってくれそうだな」。次のステップに進むか否かが、最後の質問タイムで変わることがある。ぜひ、ご記憶ください。

面接中に「商談」が十分にできていたなら、その場合の最後の質問は、相手企業の「魅力」に関することがオススメです。

MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)に関する部分での追加・深掘り質問や、あなたが感じている応募先企業の魅力にまつわるところでの深掘り質問で、相手の「魅力」を俎上に載せて、それに対してあなたが共鳴していることを相手に印象付けるのです。

こちらは、せっかくの機会に加点、ボーナスポイントを稼いでおくアクションとなります。最後の質問タイムで時間が使えるようであれば、ぜひ付加ください。

最後の質問コーナーの出来次第で選考結果も変わる

面接は、メインの時間中での企業側からあなたへの質疑応答だけが勝負ではありません。一見、おまけ・のりしろのように思われている「最後の質問コーナー」もあなたの価値をアピールする非常に重要な時間です。

意図と狙いをもって、面接の最後の数分〜十数分を過ごすことで、選考結果が大きく変わり得る。現在、面接に臨んでいらっしゃる皆さんには、ぜひともご記憶頂ければと思います。

井上 和幸

株式会社 経営者JP

代表取締役社長・CEO

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