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簡単お手軽レシピも!凍らせるとおいしい意外なモノで夏を乗りきる

&GP / 2017年7月22日 17時0分

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簡単お手軽レシピも!凍らせるとおいしい意外なモノで夏を乗りきる

うだるような暑さに耐え切れず、冷蔵庫や冷凍庫に顔を突っ込み冷たい“何か”を探した経験はありませんか?「とにかくキンキンに冷えた“何か”を食べたい!」という衝動から「普段は凍らせないけど、凍らせたらきっとおいしいもの」を求めるべく、専門家からアドバイスをもらってアイスクリーム代わりのスイーツや、2015年前後にブームとなった冷凍卵、和食の定番食材などを冷凍してみました。

今回、“凍らせ歴”と言えばチューペット、大量に作って余らせたトマトソースやカレー、ハンバーグやたこ焼き程度といった、まるで経験値ゼロに等しいライターを助けてくれるのは、栄養士でありフードコーディネーターとしてもご活躍の落合貴子さん。

▲栄養士・フードコーディネーターの落合貴子さん

――早速ですが、凍らせておいしいものってズバリ何でしょうか?

「実は私、高校生のときから蒸しパンを凍らせて食べてたんです。ふわふわの蒸しパンがギュッと固くなるのにカチカチじゃなくて。その食感がクセになるんですよね。そうそう、生クリームってアイスクリームの原料になるので、クリーム系のスイーツは凍らせるとアイスクリームっぽくなっておいしいですね。あとは、定番ですけどゼリーとか」

▲12時間冷凍したスイーツ。お皿の上はどら焼きを中央に手前から時計回りで、ロールケーキ、くるみ蒸し、北海道チーズ蒸しケーキ、チーズクリーム入りパンケーキ、マシュマロ。手前はみかんゼリー(右)とミックスヨーグルトデザート(左)

ではさっそく、手に入りやすいこれらのスイーツを家庭用冷凍庫で12時間冷凍し、いよいよ実食!

【蒸しパン系】

▼「もちもち食感のくるみ蒸し」(セブンプレミアム)

▲中心部分は凍った固さを感じるが、外側に行くほど常温に近い食感。黒糖の香りと甘みは控えめになる

▼「北海道チーズ蒸しケーキ」(ヤマザキ)

 

▲切り分けるフォークの先から伝わる感触はレアチーズケーキ。実際の食感と味も限りなくレアチーズケーキに近い

【生クリーム系】

▼「北海道クリームチーズ パンケーキ」(セブンプレミアム)

▲パンケーキ部分は常温時よりも歯ざわりがしっかり。クリームチーズは凍っていてアイスクリーム状に

▲冷凍庫から出してすぐの状態。クリームチーズは凍っているが手で2つに割れる

 

▼「5つに切ったロールケーキ バニラ」(ヤマザキ)

▲ロールケーキの水分が出て、袋の内側で凍っていた

▲スポンジ部分には冷たさを感じるものの固さに変化はほとんどなし。薄く伸ばして巻いてあるバニラクリームは凍って固くなり、バニラアイスロールケーキに変身

【ゼリー系】

▼「くだもの屋さん みかんゼリー/ミックスヨーグルトデザート」(たらみ)

▲冷凍前の「くだもの屋さん」ゼリー2種(左:ミックスヨーグルトデザート、右:みかんゼリー)

▲冷凍後のゼリー。みかんゼリーは透明色だったゼリー部分が白色に

 

みかんゼリーの透明だったゼリー部分がしっかり凍って白色になっています。常温で10分ほど置いてからスプーンでザクザク崩せばかき氷風。一方、ミックスヨーグルトデザートは、杏仁豆腐に似たオリジナルのヨーグルトデザートは柔らかいままで、冷凍庫から取り出してすぐにスプーンですくって食べることができました。中に入っているフルーツ(みかん、パイン、白桃)は凍っていて2つの食感が楽しめます。

【その他】

▼「北海道小豆どら焼」(あわしま堂)

▲皮、餡ともに食感には変化なし。甘みは常温よりも控えめ

 

▼「ホワイトマシュマロ」(クリート)

▲口に入れたときの冷たさは感じられるものの食感、味ともにほとんど変化なし

 

一通り食べてみて気づいたのは、甘いものをこれだけ一気に食べ比べると胃もたれしそうなのに、意外とあっさり完食できてしまったこと。

――これだけ甘いものを食べても、今日は胃もたれなく意外とスイスイ入っちゃいました!

「言い忘れてたけど、冷やすと食感が変わるだけじゃなくて甘みをあまり感じなくなるのよ(笑)」

先生。それを先に言ってください……涙。今日の摂取カロリーは、計算しないでそっとしておきます。

いくら冷たいものを食べたいからといって、毎日スイーツ三昧ではカロリーが気になるし、飽きる日もそう遠くはありません。

――先生、甘いものはこれくらいで。例えば、ご飯のときに何か凍らせて食べるとよいものってありますか? 簡単に作れるといいのですが。

「2~3年くらい前にブームになった『冷凍卵』で、卵かけご飯はどうですか? 慌ただしい朝でもあっという間に作れて、炊きたてのアツアツご飯も冷ましてくれますよ」

落合先生によると、冷凍卵を使って卵の天ぷらやスコッチエッグを作るのもおすすめ、とのことでしたが、今回の趣旨は「暑いから、凍らせておいしいものを食べよう」。そこでシンプルに冷凍卵の実力を測るため、卵かけご飯を作ってみることに。朝食メニューにしたかったので、前の晩に卵を冷凍庫へ入れておきました。

▲前の晩に冷凍庫へ。そのまま朝まで凍らせると卵の殻にヒビが入る

翌朝、冷凍庫の卵を見ると殻にヒビが入っていました。自然解凍で少し白身が溶け始めたら殻をむき、炊きたてアツアツの白飯へ!

▲冷凍卵をご飯にのせたところ

▲白身が先に溶けてきたので、ご飯に混ぜていたら黄身だけまんまるに

 

――白身が溶けると、まんまるになった黄身が目立ちますね。

「冷凍卵の卵かけご飯は、冷凍して水分が抜けた黄身のシャリシャリの食感が好きだっていう人が多いけれど、溶ける前の黄身の形が面白くて好きっていう人もいるみたい」

実際に食べてみると、白身は水っぽさが減ってなめらかに、黄身の味は濃厚になります。先に白身だけをご飯に混ぜて、まんまるの黄身を箸で潰すと、シャリシャリとした感触が伝わってきます。ざっくり大きく混ぜれば凍った黄身の食感を楽しめ、しっかり混ぜ合わせるとアツアツのご飯がひんやり食べごろに。

冷凍卵を作るときにサルモネラ菌の繁殖が心配であれば、冷凍する前に殻を割ってからジッパー付の保存袋などに入れて凍らせるとよさそうです。国内のスーパーなどで市販されている卵の中身にサルモネラ菌が入っているケースはごくまれですが、殻が割れるとそこから菌が中へ入って増殖しやすくなります。また、冷凍方法に関わらず、解凍したらすぐに食べきるようにしましょう。

■ぐったり疲れて帰宅したときには、冷凍トマト

――朝は冷凍卵かけご飯でひんやりできそうですが、夕食では何がおすすめですか? 暑さと仕事でぐったり疲れている人でも簡単に作れるものがいいのですが。

「それだったらトマト! 丸ごと冷凍したものを、包丁が入るくらいの固さまで解凍したら、スライスしてモッツアレラを交互に挟めばカプレーゼができます。おつまみにもなるし、食欲が出ないときも食べやすいからオススメですよ」

▲解凍中のフルーツトマト。表面の水分がうっすらと白くなって見た目にも涼やか

▲モッツアレラチーズと交互に並べる。オリーブオイルをかけて好みに合わせて塩とこしょうで味付けすればカプレーゼの出来上がり

 

――な、な、何か一瞬で夕飯がおしゃれになっちゃいますね!

「カプレーゼは簡単なんですよ。あとはトマトスムージーもおいしいですね。ヨーグルトとトマトをジューサーにかけたらできちゃいます」

――え?ヨーグルトとトマトですか!?

「そう。ヨーグルトとトマトでドレッシングとか、作ったことないですか?」

――すみません、今まで1度もトマトとヨーグルトが合うなんて想像したこともありませんでした。酸味と酸味の掛け合わせ、どんだけ酸っぱい味なんだろう?

【材料】
・冷凍トマト(フルーツトマト小を2玉)
・無糖ヨーグルト(大さじ3杯)
【作り方】
冷凍トマトと無糖ヨーグルトをジューサーにかける

こうして出来上がったのがこちら!

▲冷凍トマトとヨーグルトの「トマトスムージー」

 

飲んでみると、やさしい甘みが口に広がりホッとする味でした。好みで砂糖を入れる派と塩を入れる派に分かれそうですが、味付けなしでも十分楽しめます。暑さにやられて何も食べたくないときはいいかも!

おつまみ系でもう1品。小分けパックに入っていて、そのままでも十分おいしい豆腐を凍らせてみました。

▲名前で選んだ、充てん豆腐「豆美人」(ライクスタカギ)

▲半日冷凍した「豆美人」。箸でホロホロと崩れる

 

名前に惹かれて買った充てん豆腐の「豆美人」を半日冷凍してみました。箸で崩して食べてみると、水分がほどよく抜けた豆腐がふわっと口の中で広がり、どことなく湯葉のような食感を楽しめます。麺つゆや醤油で食べるとGOOD。

――あと夏になるとフェスとかキャンプとか外へ出掛けることが多くなるじゃないですか。そういうときにクーラーボックスからサッと取り出して“気が利いてるね”的な、凍らせて食べ物ってありませんか?

「(即答で)梅干し! 梅干しがおすすめです。水分が少ないからカチカチに固まらず、シャリッと冷たくておいしいから。梅干しのクエン酸は疲労回復にピッタリだしアウトドアにはいいと思います」

▲今回使ったのは、紀州の里しそ風味南高梅

▲凍らせても固くならず、むしろ常温の梅干しより指でほぐしやすい

 

――食べてみましたが、常温の梅干しよりも果肉部分を指でほぐしやすくて、味も少しまろやかですね。アウトドアのイベント前日に凍らせて持っていくだけというお手軽さがうれしいです。

「普通の梅干しもいいけど、梅酒を作ったあとの梅を凍らせてもおいしいんですよ。ほんのりアルコールを感じられるオトナ向けですね」

無限に広がる可能性を秘めた、凍らせたらおいしいものシリーズ。早速、凍らせてみたいと思う食材はありましたか? 今回はこの辺でお開きですが、最後に落合先生からメッセージをいただきました。

「一旦、解凍したら基本的には再冷凍はしちゃダメ。というのは、解凍されたときに食材の細胞膜が破壊されて水分や旨みが出てしまい、味が落ちてしまうからです。冷凍したものを解凍するときは、食べる分だけにするのが鉄則ですよ」

――先生、いろいろ教えていただきありがとうございました!

 

(取材・文/髙橋尚美)

たかはしなおみ/ライター。大手通信キャリア系列の出版社とニュースサイトで勤務後、夫のUターン転職で岐阜へ。2014年からフリーライター。主に食育、家事、育児、マネー、不動産の記事を執筆。3児の母で精神年齢は幼児並みの四十路。

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