片手でツールを出せると世界が変わる!レザーマン「FREE P2」【アウトドア銘品図鑑】

&GP / 2019年7月27日 11時0分

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片手でツールを出せると世界が変わる!レザーマン「FREE P2」【アウトドア銘品図鑑】

いろんな機能が手のひらサイズにぎっしり詰まっている多機能ナイフは、持っているだけでもワクワクしちゃいます。

多機能ナイフといっても、軍生まれのナイフを中心に発展してきた多機能ナイフと、ワーク生まれでプライヤーとナイフを搭載したマルチツールがあり、前者の代表はビクトリノックス、そして後者の代表がレザーマンツールです。

1975年、旅行中にクルマの不調やホテルの水道トラブルに面したティム・レザーマン。自身のナイフでは対応できず「プライヤーさえあればなんとかなるのに」と悔しい思いをしたそうです。これが世界初のプライヤー搭載マルチツールを発明したきっかけ。1983年、それまでの多機能ナイフとは異なり、ドライバーやヤスリなど“工具”の要素が強い道具として発進したんですね。

分解して清掃するのが基本のバーナーは、プライヤーとドライバーがあればOK! キャンプ道具の不具合も解決です。また、レザーマンのプライヤーは根元のケーブルカッターが優秀でもあります。キャンプなら薪を束ねた針金を切るようなシーンでも重宝します。

ほかにも、鉄板や金網、ケトルのフタを持ち上げる、薪をつかむなんてこともできますね。

1998年にはプライヤーを開くことなくナイフを引き出せる新構造の「ウェーブ」、2011年はスプリング付きプライヤーを持つ「ウィングマン」、翌2012年にはスライドしてプライヤーが飛び出す「OHT」など、画期的な構造を発明してきたレザーマンの最新機能が“片手で機能を取り出せる”。その名も「FREE」です。

 

■ライターみたいにカチッと引き出す「フリーアクセス」

ナイフとプライヤー以外は、全てをたたんだ状態でハンドルの端の突起を押し出すことでツールが出てきます。突起はわずか。そこを指先で押すわけですが、爪でなんとかしようと思ってもうまくできません。

動きは反対ですが、ライターをイメージして親指の腹で押すと軽い力で飛び出しました。ツールはいずれも背側なので、指に当たっても痛くありません。どれかひとつの機能を狙うと難しいので、大らかな気持ちで押し込みます。2つのツールが出てもよし。使いたい機能のほうを取り出せばいいんです。

ナイフは一部に穴があいているので、そこに指の腹を乗せてスライドさせます。

圧巻はプライヤーの開閉です。磁石の力を利用して、片手で開き、カチッとロックできるんです。憧れの「レザーマン片手開き」が楽に実現! この動きがとっても気持ちいい……のですが、写真ではうまく撮れませんでした。

公式動画で、そのスムーズな動きを確認してください。

プライヤー側のハンドル端(写真左)はカバーされています。磁石の力を利用するのでその動きは半永久的。これまでの製品のようにオイルを差す必要はないためでしょう。ゴミが詰まりづらいのはいいですね。

 

■「WAVE」と比べてみた

長年使用している私物の「WAVE」(写真右)と比べてみました。

「WAVE」はハンドルを開かないと使えない機能もありますが、FREEはプライヤー以外のツールがすべて外側に装備されていることがわかります。これがスマートに開閉できる理由です。

一方、ロック解除ボタンはハンドルの中心側に配置されているので、どの機能も安全にボタンを押せます。レザーマンの一部のモデルはナイフの刃が指をかすめそうになるので、これはうれしい配慮です。

また、「WAVE」に比べるとハンドルが角の丸みが柔らか。すべりにくく、作業時に手の負担が軽減されます。

「FREE P2」のブレードは波刃と直刃のコンボ。根元には誇らしげにUSAの文字が刻まれています。

「FREE P2」(2万円/税別)は、レザーマンの次世代を代表する「FREE」シリーズのスタンダードモデル。ノコギリがほしい人は「FREE P4」(2万3000円/税別)があります。こちらはブレードがコンボではなく、波刃と直刃が独立しているのも異なる点。シリーズではほかに、プライヤーなしの「FREE T2」(5900円/税別)と「FREE T4」(9000円/税別)もあるので大いに悩んでください。

どれを選んでも、片手でパッとツールを取り出して作業をする…。初めてマルチツールに触れる人でもそんな魅せる所作を可能としますよ!

>> レザーマン(ハイマウント)

 

>> [連載]アウトドア銘品図鑑

(取材・文/大森弘恵)

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