丸でもなく四角でもない、六角時計のモチーフとは？

正六角形に円形、普遍的なモチーフだけで構成されているにもかかわらず強烈なインパクトを放つ個性的なデザイナーズウオッチが、セイコーウオッチ・ISSEY MIYAKE WATCHプロジェクトから登場です。2020年より同プロジェクトに新たに参加したドイツ人デザイナー、コンスタンティン・グルチッチ氏が手がけた新モデル「ROKU」（3万5200～4万700円）をご紹介します。

正六角形と円形という、シンプルさを極めたふたつのシェイプの組み合わせからインスピレーションを得て生まれた今回の新作。安定性と規則性をもたらす六角形の形状は、ハニカム構造や雪の結晶など自然物の構造の中にも見られるものですが、これに対して内側の円形は淀みなく流れる時の経過を表現。自然界に存在する力強い形と、時の経過を描く円と互いに存在感を放ちつつも、見事な調和を表現しています。

6つの辺の角はあえて柔らかめに取り、奥行きのある文字盤、エッジの効いた二等辺三角形型のインデックスと長針・短針と組み合わせたことで、力強くもどこか温かみのあるユニークなルックスです。

シンプルながらも近未来感のある独創的なデザインですが、ブラックもしくはシルバーのワントーンに抑えたカラーリングがISSEY MIYAKEらしい、シャープで静謐な世界観を演出。バンドはステンレススチールメッシュベルトの他、独特の手触りが楽しめるカーフヌメ革も選べるようになっています。

くさび形のインデックスと時分針の針先にはルミブライトを採用、夜間の視認性も十分に配慮。都会的でアーティスティックな雰囲気たっぷりの1本、あなたならどんなファッションに合わせてみますか？

 

>> セイコーウオッチ「イッセイ ミヤケ ウオッチ」

文／&GP