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音質重視で選ぶ珠玉のヘッドホン14選【趣味時間最強ベストギア】

&GP / 2021年9月13日 20時0分

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音質重視で選ぶ珠玉のヘッドホン14選【趣味時間最強ベストギア】

【趣味時間最強ベストギア】

近年、イヤホンの音質は格段に向上したものの、低音のパワフルさや空間表現力などではまだまだヘッドホンに軍配が挙がる。その分ヘッドホンは、ロックやクラブミュージック、クラシック、ライブ音源など、じっくり聞きたいジャンルのリスニングに適しているとされる。ここでは、イエナカでいい音を楽しむのには最適な、音質重視のワイヤレス&ワイヤードヘッドホンを音のプロがセレクトする。

 

■ノイズキャンセリングは家の中でも有効

有線ヘッドホンに対するワイヤレス型の美点は、ケーブルから解放されることだけではない。スマホとBluetoothで接続するシンプルな環境でもしっかりと音を楽しめることに加え、上級モデルは「高性能なノイズキャンセリング機能も魅力です」とオーディオ・ビジュアルライターの折原さんは語る。

「長年、ソニーとボーズがリードしてきたワイヤレスヘッドホンの市場ですが、両ブランドが人気を得た理由は、高性能なノイズキャンセリング機能にあります。今やこのカテゴリーは、同機能抜きには語れませんね」

外出先で周囲のノイズをカットしてくれる同機能は、イエナカでも有効なのだろうか。

「実は家の中には、家電の稼働音や人が発する生活音など、思いのほかノイズにあふれています。同機能はそんな気になる音を抑えてくれるので、音楽ソースに収録されたありのままの音を楽しめるのです」

気になるノイズを抑えてくれる最新のワイヤレスヘッドホンは、気軽にいい音を堪能するための必須アイテムといえそうだ。

オーディオ・ビジュアルライター
折原一也さん

PC系出版社の編集職を経て独立。オーディオ・ビジュアル専門誌やWeb媒体、商品情報誌などでトレンド解説や製品レビューなど多彩な記事を執筆。2009年よりVGP(ビジュアルグランプリ)審査員も務めている。

 

■音も利便性も欲張るなら断然ワイヤレス

1. オーバーイヤー型を再定義した注目モデル

アップル
「AirPods Max」(6万7980円)

周囲の環境から完全に遮断されたかのような、計算され尽くした自然な音が魅力。ジャズやクラシックの試聴に向いています。(折原さん)

今までにないサウンド体験を味わえるオーバーイヤー型。独自の音響設計と左右それぞれに搭載された“H1チップ”により、原音に忠実なサウンド再生と、高性能な“アクティブノイズキャンセリング”を実現している。

▲形状記憶フォームで作られたイヤークッションは、柔らかく耳回りに吸着して密閉性を高め、高音質を際立たせる

 

2. ワイヤレス仕様でもハイレゾ音質を楽しめる

ソニー
「WH-1000XM4」(実勢価格:4万4000円前後)

LDAC対応機器との接続では、ハイレゾコンテンツを従来比の最大約3倍の情報量で伝送でき、細かい表現も楽しめます。(折原さん)

高音質ノイズキャンセリングプロセッサーQN1の性能をさらに引き出し、ノイキャン性能が向上。AI技術を組み込んだDSEE Extremeの搭載で、あらゆる音源をハイレゾ級の音にアップスケーリングする。

▲40mm口径のダイナミックドライバーを搭載。深みのある低音域、正確な中音域、クリアで透き通った高音域を奏でる

 

3. ケーブルを気にせず純粋にいい音を楽しめる

SHURE
「AONIC 50」(3万9820円)

同社はプロ向けの製品を多数開発。そのため本機も、メリハリの利いたとてもクリアで高解像の音を楽しめます。(折原さん)

長年におよぶステージやスタジオでの経験から誕生。周囲の雑音を除去するアジャスタブル・ノイズキャンセリングと、独自設計のヘッドホンアンプにより、臨場感ある音を奏でる。最長20時間使えるタフ仕様だ。

 

4. 最新ワイヤレスコーデックでありのままの音を奏でる

B&W
「PX7 Carbon Edition」(実勢価格:5万円前後)

同社の有名エンジニアがチューニング。空間の再現性に富み、ステージが浮かび上がるような音場を体験できます。(折原さん)

数々の賞に輝いた「PX7」のカーボン仕様。独自のφ43.6mmドライバーや巧みなチューニングにより、原音を忠実に再生する。Bluetooth aptX Adaptiveテクノロジーによりハイレゾ音源の高音質転送にも対応。

 

5. 何にも邪魔されずに音楽を楽しめる

BOSE
「BOSE NOISE CANCELLING HEADPHONES 700」(実勢価格:4万5000円前後)

ボーズのノイキャン技術には定評があります。重低音が深くてリッチなため、クラブ系の音楽などと好相性です。(折原さん)

ボーズが得意とするアクティブノイズキャンセリングテクノロジーが、周囲の音をシャットアウトしてリラックスした音楽空間を構築。革新的なマイクシステムの搭載により、通話品質にも優れている。

 

6. 周囲のノイズレベルを最適化する高音質型

ゼンハイザー
「PXC 550-II Wireless」(実勢価格:4万4000円前後)

古くからノイキャンに挑戦してきたゼンハイザーの最新機種のひとつ。音質面ではクリアでシャープなサウンドが特徴です。(折原さん)

幅広い周波数特性を実現する32mm径のドライバーや高音質コーデックなどの採用で、伝統のゼンハイザーサウンドを奏でる。Alexaなどのボイスアシスタントにも対応する。

 

7. コンテンツに合わせて音質を調整可能

スカルキャンディ
「Crusher Evo」(2万3800円)

振動機能に目が向きがちですが、実は聴く人の聴力に合わせて音を最適化する機能など、いい音作りにも真摯です。(折原さん)

世界で唯一、低音に連動して振動するセンサリーベース機能を搭載した個性派モデル。40mm径のドライバーが奏でる音は、好みに応じて専用アプリでカスタマイズ可能だ。連続駆動時間は約40時間

 

■音質を一番に考えるなら絶対ワイヤード

音質第一でヘッドホンを選ぶのなら、やはりワイヤードタイプのヘッドホンに行き着くと折原さんは話す。

「Bluetoothの技術も進化していますが、ワイヤレスで接続する分、どうしてもスポイルされる音域が生じます。そうした音の減衰という点では、やはり有線タイプが有利ですね」

そんなワイヤードタイプだが、ここへ来て先鋭化されたモデルが増えたという。

「数年前のハイレゾブームの際、多彩なモデルが登場して市場が盛り上がった有線タイプ。しかし今はそれが落ち着き、より高音質を追求したストイックなモデルが主流となっています」

そんなワイヤードタイプを使いこなすための秘訣を、最後に折原さんが教えてくれた。

「有線タイプは音の解像感に優れ、音場といった空間の広がりもしっかり再生できます。それだけに、プレーヤー直結でつなぐのではなく、ヘッドホンアンプを介して鳴らしてやると、ヘッドホンの性能をフルに引き出せるでしょう」

 

8. あらゆるジャンルの音楽をありのままの音で再生

ソニー
「MDR-1AM2」(実勢価格:3万2868円前後)

有線タイプの鉄板機種。超高音域を嫌味なく聞かせつつ、細かい音までしっかり聞かせる辺りに匠のワザを感じます。(折原さん)

広帯域再生を実現する40mm径のHDドライバーユニットを搭載し、ハイレゾ音源もクリアに再生。制振性に優れる樹脂材料を用いたハウジングは不要な振動を抑え、クリアな音質を実現する。小型軽量化とイヤーパッドの改良で、リスニング時の快適性も高めた。

▲アルミニウムコートLCP振動板の形状を最適化。迫力があり引き締まった低音域とクリアで繊細な高音域、可聴帯域をはるかに超える超高音域の再生を可能にした

 

9. ドイツでハンドメイドされる見た目にも美しい実力派

ベイヤーダイナミック
「T1 3rd Generation」(実勢価格:13万2000円前後)

ピュアないい音を聞きたい人向けのマニアックなモデル。音楽ソースに収録されている原音を忠実に再生します。(折原さん)

1テスラ=1万ガウス超の強力な磁力により、電気信号だけでは表現できなかった高い解像度、広いダイナミックレンジ、ひずみの低減を実現するテスラドライバーを搭載。第3世代となる本機では、従来のセミオープン型から開放型へと変更されている。

▲テスラドライバーは組み込む前にひとつひとつの特性を計測。それぞれの数値のマッチングがいいペア同士を搭載している

▲アーム部のつや消しアルマイト加工アルミや、ヘッドバンド部の高級人工皮革など、耐久性と高い質感を兼備するパーツを多用

 

10. ダイナミック型とは一線を画す平面型

HIFIMAN
「HE400se」(1万6500円)

本機で特筆すべきは、やはり平面磁気ドライバーの採用でしょう。音場感や音の立体感がしっかり感じられます。(折原さん)

音場感と高出力で優れたサウンドを実現したユニークな平面型ヘッドホン。コイルが振動板表面の全域にわたって設けられ、振動板が磁力により均一に駆動。音のひずみを大幅に低減した。軽量設計のため装着感も上々だ。

▲新設計のヘッドバンドとハイブリッド型イヤーパッドを採用。音質を高めつつ快適性も追求している。デザイン性も秀逸だ

 

11. 高音質なハイレゾをより高解像度に再生

ソニー
「MDR-Z7M2」(実勢価格:8万2368円前後)

『MDR-1AM2』と音の方向性こそ同じですが、ハイレゾ志向が一段と強く、より精緻な音までクリアに再生します。(折原さん)

100kHz再生が可能なHDドライバーユニットを採用。ヘッドホンでは最大級のネオジウムマグネットを搭載することで、ハイレゾ信号にも高感度で反応し、高解像度のクリアな音質を実現した。

▲一般的な人の耳殻を上回る70mmという大口径振動板により、平面に近い波面を再現。生演奏を聴いているような自然な響きを体感できる

 

12. 自然で臨場感豊かなサウンドを再生

ゼンハイザー
「HD 660 S」(実勢価格:6万円前後)

収録スタジオのエンジニアたちが愛用するものと同じ開放型のヘッドホン。原音に忠実な音場の広い音を楽しめます。(折原さん)

新しいトランスデューサー設計により高調波のひずみを抑え、より自然で臨場感あふれるサウンドを実現。超軽量なアルミニウムボイスコイルの採用で、超高音域での追従性も向上させている。

▲ドライブユニットのスチールメッシュは、パフォーマンス向上にも貢献。ドライバー周辺の気流の乱れを低減し、安定したエアフローを実現する

 

13. 振動板は4年の歳月を掛けて新開発

フォーカル
「CLEAR MG」(17万500円)

原音をありのままに再生する機種が多い開放型ながら、これは他の開放型とはひと味違う音空間を感じさせてくれます。(折原さん)

開放型のハイパフォーマンスモデル。マグネシウム・ドームを採用することで、緻密で臨場感ある⾳質を実現した。バランス接続に対応したXLR-4Pケーブルとキャリングケースを同梱する。

▲マグネシウム・ドーム振動板は、フランスのハイエンドオーディオブランドであるフォーカルが4年の歳月をかけて開発したもの

 

14. スピーカーのような定位感がユニーク

CROSSZONE
「CZ-8A」(20万9000円)

前方の空間にあるスピーカーから音楽を聴いているかのように聞こえてくる、頭外定位のサウンドが個性的です。(折原さん)

ヘッドホンは耳元のドライバーが生成する音場や音像が頭の中で聞こえる頭内定位が一般的だ。だが本機は、アコースティックな手段により音場や音像を自然に再現する頭外定位を実現した。

▲主音源再生用のふたつのドライバーと、逆チャンネル再生用ドライバーユニットにより、低音から高音までなめらかで自然、かつ正確な音の再生を実現した

 

>> 【特集】趣味時間最強ベストギア

※2021年9月6日発売「GoodsPress」10月号28-31ページの記事をもとに構成しています

<取材・文/アップ・ヴィレッジ>

 

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