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アルコールストーブのメリット・デメリットと使う上で把握しておきたい2つのこと

&GP / 2022年8月19日 21時0分

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アルコールストーブのメリット・デメリットと使う上で把握しておきたい2つのこと

<不自由を自由にする野営スタイル>

こんにちは、「不自由は自由だ!」をモットーに、不便がいっぱいな自然の中でいかに快適に過ごせるかを考え、キャンプをしているRYUです。

皆さんは、キャンプで使うストーブは何を持っていきますか? 私は、熱源はほとんどは焚き火なのですが、手元で別の熱源をちょっと使いたい時ってあるんですよね。そんな時は、ガソリンストーブやガスストーブなどの器具を使うのですが、今回はアルコールストーブをご紹介。

アルコールストーブはどんな時に重宝するのか? そのメリットとデメリット。また使用しているアルコールストーブと、それと組み合わせて使っているギアをご紹介します。

ちなみに初めてアルコールストーブを使った時、風がちょっと強かったのもありますが、ラーメン用に沸かそうとしたお湯が、1時間くらい湧かなかった苦い経験があります(笑)

■アルコールストーブのメリット・デメリット

▲トランギア「アルコールバーナー TRB25」(左)、エバニュー「チタンアルコールストーブ EBY254」(右)

アルコールストーブはとってもシンプルでコンパクト。装備をウルトラライトにしたい方にとってもピッタリのストーブです。ちょっとお湯を沸かしたい時など、ほんの少しだけ火を使いたい時に本当に便利な熱源です。

では、アルコールストーブのメリット、デメリットはどんなのがあるか、改めて整理していきましょう。まずはメリットから。

メリットは、軽量・コンパクトで、ほとんど壊れることがなく、燃料の補給が簡単。寒冷地でも簡単に着火するといった点でしょうか。

個人的に、なんといっても気に入っているところは、軽量・コンパクトな点。ガスバーナー、ガソリンバーナーも持っているのですが、ガソリンストーブはかさ張りますし、ガスストーブも軽量とはいえ、OD缶でもCB缶でも結構かさ張ります。

でもアルコールストーブ(上の写真の右側)はサイズ直径7.1×高さ4.2cmとかなりコンパクトで、重量は34gと本当に軽量です。本体とは別に燃料入れと燃料は必要ですが、自分が必要な分の燃料しか持っていかなければ、重量も、質量も気になりません。

そして、シンプルな構造であるため、車にでも惹かれない限り、壊れることはないでしょう。なので特別なメンテナンスもいりません。燃料は薬局やホームセンターなどで簡単に購入することが可能です。

ガスストーブのCB缶はコンビニでも売っているので入手が簡単なのですが、OD缶は専門店にいかないと手に入らず、急に補給が必要になった時、困りますよね。

最後のメリットは寒冷地でも使える点です。ガスは火力も強いし、簡易で軽量ではありますが、寒さに弱いのが難点です。寒冷地用のガスもありますが、氷点下になると不安があります。しかし、アルコールストーブは氷点下でも一発着火可能です。

次にデメリットですが、火力が弱い、火力調整しにくい、風に弱い、アルコールストーブ単体では使えない。という点です。

まず、最後のアルコールストーブ単体では使えないという点ですが、ストーブの上には直接ものを乗せられず、乗せると蓋をしてしまうことになるので火が消えます。なので必ず、五徳が必要になります。

そして、風に弱いので、風防が必要です。風を防ぎ、熱量を逃がさないようにしないと、私が失敗したように、ラーメン用のお湯が1時間も湧かないような状態に陥ります。しっかりと風よけをして、熱量を逃がさないようにすればちゃんと使えるのですが、やはり、ガスやガソリンなどのストーブと比べると、圧倒的に火力は弱いのでそこは割り切りましょう。

そして、火力調整がしにくい点ですが、これは蓋を少しするとかで多少は改善できますが、そもそも火力が弱いので、私は蓋を少し(半分とか、4分の1とか)するような火力調整を行うことはありません。

そもそも、細かい火力調整をするような調理には向きません。もしも火力調整をするのであれば、ストーブからの距離を離すことで調整した方が良いかなと思います。

■使っているアルコールストーブの違い

アルコールストーブのメリット、デメリットをお伝えしましたが、私が使っているアルコールストーブを2台紹介します。正直なところ、仕様がシンプルなため、それほど大きな差がないのですが、なぜこの2つを選んだのか、使ってみての差があるのか? を紹介します。もしこれから購入される方がいれば、選ぶ際の参考になれば幸いです。

■使うほどに味の出るロングセラー

▼トランギア「アルコールバーナー TRB25」

アルコールストーブを半世紀以上作ってきたトランギアのロングセラー。1個は持っておきたいと思い、最初に購入したのがこちら。

不満点はひとつもなく、丈夫だし、メンテナンスも要らず、蓋があって、中に入れたアルコールが漏れないようになっています。もちろん、移動する場合は、一度アルコールは容器に入れ直すことをおすすめします。

真ちゅう製の本体が使えば使うほど、味が出てきます。

重量:110g
サイズ:直径7.5×高さ4.5cm

■チタン製で軽く火力も強い

▼エバニュー「チタンアルコールストーブ EBY254」

トランギアのアルコールストーブにはなんの不足もなかったのですが、一時、キャンプギアすべてがバックパックに入ればいいというに足りず、より、軽量化するにはどうしたら良いかを思案していた時期がありました。その時、少しでも荷物を軽くしたい、そして、もう少し火力が欲しいと思い、このエバニューのチタンアルコールストーブを購入しました。

基本スペックは下記の通りです。

重量34g
サイズ:直径7.1×高さ4.2cm

重量は、ご覧の通り、トランギアの半分以下なのです。まあ、大した重さではないのですけどね。ただ、山に入って歩くと一歩一歩にその重さが加わるので、可能な限り軽くしたい、という気持ちで選びました。

もうひとつの購入目的である、火力についてですが、確かに、エバニューの方が火力は強いです。ただ、ガスバーナーとは比較にもならないレベルですので、誤差の範囲だと思っています。

軽さと火力を取るならエバニュー、蓋が必要であったり、真ちゅうの色気が好きであればトランギアというように、好みで選ぶのがいいと思います。

■燃料の量と燃焼時間は把握しておくべし!

すべてのストーブについているわけではないのですが、アルコールストーブの内側には目盛りが付いている場合があります。この目盛りを目安に、どのくらいの燃料で、何分燃焼するか、を覚えておくといいと思います。目盛りが付いていない場合はまず、大体どのくらいの燃料を入れたら、何分燃焼するかを試してみるのがいいかもしれません。

今回はトランギアとエバニューの例を使って説明します。ちなみに、エバニューのアルコールストーブは火力が強い分、燃焼時間は短くなります。

ラーメン一袋茹でるのに必要なお湯の量は400から500ml。これをどのくらいの燃料で沸騰させることができるか、比較してみました。

比較した条件は天候によってばらつきがないように、あえて室内で試しましたので無風状態です。

湯量500mlを沸かすのに、トランギアは25〜35mlを消費。エバニューは20〜30ml。

また、20mlの燃料がどれくらいの時間燃焼するかを測ってみたところ、トランギアは8〜9分。エバニューは、4〜5分でした。

つまり、自分が調理したい料理はどのくらい燃焼している時間が必要か? また、その調理に対してどのくらい燃料が必要か? を把握しておくと、持っていく燃料が必要最低限で済み、さらに無駄に移し替えたりする手間が省けます。

先ほどは私はラーメンのお湯を沸かすことを例にしましたが、例えば炊飯にどのくらい必要であるか? それがわかっていれば、燃料が切れたら自動的にご飯が炊き上がる状態にすることが可能です。なので自身のアルコールストーブで、アルコールの量を測って記憶しておくことをおすすめします。

■アルコールストーブを使うならば風防は必須

▲キャンティーンカップと、それにスタッキングできる五徳兼風防、ジョルモ・ランダー(Jolmo lander)「キャンティーン用五徳」

先ほどアルコールストーブのデメリットとして、風に弱いと述べましたが、アルコールストーブを使う上で、五徳と風防は必須です。

愛用している五徳は、キャンティーンにジャストフィットなサイズなので、キャンティーンとスタッキングして使っています。この形ですと、熱がしっかりとこもって、ちゃんとクッカーに熱が伝わるので気に入ってます。これ以外にもさまざまな五徳、風防があるので、ご自身のギアを考え、なるべく複数の使用ができたり、かさ張らないように考えてみてください。

アルコールストーブをチョイスするということは、なるべく荷物を減らしたい方だと思いますので。この軽量コンパクトなストーブのために、大きくてかさ張るギアは不釣り合いです。

ちなみに火力を出したい時は、アルコールストーブと熱するものとの距離を縮めることによって火力調整をしています。

■アルコールストーブはこんな人に向いている

アルコールストーブのメリットデメリットはご理解いただけたでしょうか? それを踏まえ、アルコールストーブはどんなキャンパーに向いているか? を改めて考えました。

まず、装備を少なく、軽量化したい方。メインの熱源をほかで取る方。アルコールストーブだけでどんな調理もできるかというと、非常に難しいです。簡単な湯沸かしや炊飯、そして、ちょっと肉を焼くくらいの使い方でおさまる方。そして何より、アルコールストーブを使うことを楽しめ、創意工夫ができるキャンパーにはおすすめです!

>> 連載

(文・写真/RYU

RYU/横浜元町ミリタリーキャンパー

RYU/「不自由は自由だ!」をモットーに、年間数十泊の野営を行っている。 経験、スタイルを問わず、少しでも参考になる情報を発信して行きたいと思います。Instsgramアカウント:@ryu chikazawa、YouTubeアカウント:Ryu outdoor ch #不自由は自由だ #アウトドアをこじ開けよう「初代 @sotoshiru アンバサダー」「@tobuy_official インフルエンサー」

 

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