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イギリスのエレクトロポップバンド・Kero Kero Bonito【海外アーティストに学ぶJ SONGの魅力】

Hanako.tokyo / 2022年8月22日 18時17分

イギリスのエレクトロポップバンド・Kero Kero Bonito【海外アーティストに学ぶJ SONGの魅力】

タイとイギリス。J SONGフリークを公言している2組の海外アーティストたちが熱く語る、日本の音楽が自身に与えた影響と歩み、その魅力とは?今回は、イギリスのエレクトロポップバンド・Kero Kero Bonitoさんにお話を聞きました。

Profile…Kero Kero Bonito(ケロケロボニト)

ガス(写真・右)、セーラ(写真・中)、ジェイミー(写真・左)の3人によるエレクトロポップバンド。最新アルバムは『Civilisation』。

Kero Kero Bonito's Recommendation



1.“Kawaii”くて音楽も完璧です『 Perfume ~Complete Best~ 』Perfume
ガスさんが最初に買ったPerfumeのアルバム。2006年発売。「欧米人の思う典型的な“Kawaii”もありつつ音楽としても完璧なのが素晴らしい。モー娘。やAKBはアイドル文化として面白いけど、外国人はおいてけぼりな感じになるんだ」



2.パフォーマンスの面白さは衝撃的『 ゆ 』CASIOトルコ温泉
2017年発売のファーストアルバム。現在のメンバーはPKNY、MTG、ちやじの3人。ガスさん曰く「いままで観たライブのワン・オブ・ザ・ベスト。フラフープだけをやるメンバーがいることに衝撃。絶対にライブを観たほうがいいよ!」



3.中高生の頃めちゃくちゃハマった『 Fetch 』Melt-Banana
日本のロックバンドだが欧米での人気が高い。1994年頃から活動開始、現在はYakoとAgataの2人編成。2013年発売の本アルバムは、音楽誌『ローリング・ストーン』が選出する「20 Best Metal Albumsof 2013」で17位にランクイン。



4.めっちゃマニアックでセンス抜群『 PYL Demo And... 』Perfect Young Lady
東京を中心に活動する素性不明の謎のアーティスト。ガスさん曰く「めちゃめちゃマニアック。カシオのキーボードを使っていると思うけど、聞いたことのない音を出すのも興味津々」。曲はSoundCloudやBandcampでチェックできる。



5.ユーミンについて一晩中語りたい『 COBALT HOUR 』荒井由実(松任谷由実)
1975年発売のサードアルバム。ガスさんの大好きな一枚。「和洋さまざまなポップスがミックスされていて素晴らしい。マイナーキーの使い方が独特で、日本の演歌みたいに感じられるのも面白い。彼女の魅力については一晩中語れます」



6.言葉で遊んでるところがいい感じ「 CHU HI 」MIYACHI
ニューヨーク育ちの日系アメリカ人ラッパー。英語と日本語の混合ラップが真骨頂。2018年、「英語わかりません」を繰り返すラップ「WAKARIMASEN」が話題に。2021年リリースの本作は「チューハイいい感じ」で韻を踏むのがユニーク。

日本語ってすごくキャッチーに聞こえるんです。



ガス:日本の音楽を最初に聴いたのはゲーム。4歳の頃、親が誕生日プレゼントでスーパーファミコンを買ってくれたのが最初です。だから、日本の、というより、音楽そのものの原体験が任天堂(笑)。その後、日本の音楽を聴くようになったのは自然の成り行きでした。YMOや電気グルーヴ、YMCKなどのエレクトロや、椎名林檎や松任谷由実だったり。ユーミンは僕のオールタイムフェイバリットのナンバー1です。



セーラ:私は日本とイギリスのミックスで、日本生まれだし、中2の夏まで日本に住んでたんです。その頃、ハマったのがYUI。当時流行っていて(笑)。イギリスに来てからは、日本のノイズコアバンドMelt-Bananaにハマりました。イギリスで人気があって、ライブもよく行ったんです。で、美大に入って、ガスとジェイミーに出会って。ケロケロボニトを結成することになったのは、JPOPの話で盛り上がったから。きゃりーぱみゅぱみゅで意気投合。



ガス:そうだね。中田ヤスタカのプロジェクトで言うと、きゃりーも面白いけれど、やっぱりPerfumeかな。日本のアイドル文化とダンスミュージックがクロスオーバーしてるのが面白いし、ビジュアルを含めたプロジェクトがよくできてる。



セーラ:いまは、日本のラップにハマってます。なみちえとMIYACHIに夢中。英語と日本語を混ぜたラップが自分たちと近いなと思うし。



ガス:参考になる。ラップは、リップスライム、スチャダラパー、ハルカリ、チェルミコとかを聴くけど、僕、日本語は「スミマセン」とかそういう言葉しかわからない。でも、日本語ってすごくキャッチーに聞こえるんです。ハルカリの「ギリギリ・サーフライダー」がいい例。「ノリ」で韻を踏んでいく、あの言葉が跳ねる感じが面白い。



セーラ:ガスはいま何に夢中?



ガス:Perfect Young Lady。ローファイでポップでユーモアのセンスがあって、ソングライターとしても秀逸。ローファイといえば、CASIOトルコ温泉も。5年前、日本のライブイベントに出演したときに、彼女らのステージを観て衝撃(笑)。シアトリカルなパフォーマンスがめちゃクレイジー。こんなに面白いものを観られるなんて、ロンドンからはるばるやって来てよかったなって。

(Hanako1211号掲載/text : Izumi Karashima interpretation : Hiroko Yabuki (Kero Kero Bonito))

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