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石破茂総裁、首相就任前に異例の衆院選日程発表…主張曲げ“最速”27日投開票

スポーツ報知 / 2024年10月1日 6時0分

 自民党の石破茂総裁(67)は30日、党本部で記者会見し、次期衆院選を27日投開票で行うことを電撃表明した。きょう1日の首相就任前にまさかの発表。石破氏本人も「かなり異例なものであると承知いたしております」と自覚したうえで「不適切なものとは考えていない」と断言。「選挙管理委員会の準備のためという観点以外に理由はございません」との説明を繰り出し、にこやかな笑顔を浮かべてみせた。

 27日投開票は、想定されたなかでは最速。石破氏は1日召集の臨時国会で首相に指名されたあと、4日に衆参両院で所信表明演説、7日から各党代表質問を行う日程を想定している。9日に党首討論か衆参両院の予算委員会を開催し、同日中にも衆院解散。15日に衆院選公示となる見通しだ。

 石破氏は8月24日の総裁選出馬会見で「全閣僚が出席した予算委員会を一通りやりたい」と明言。総裁選期間中の討論会でも、党首討論や各党代表質問などで議論を尽くしたうえでの衆院解散を主張していた。だが、想定日程通りだと駆け足すぎて議論が深まらない可能性が高い。自分の意見を曲げないことが売りだった石破氏が、事実上の「前言撤回」する事態となった。

 会見でも「予算委、党首討論開催につきましては、国会のご判断がございますので、それに従いたい」と煮え切らない答え。質問も含めてわずか10分で会見を終え、再び笑顔を見せながら会場を後にした。(樋口 智城)

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