【センバツ】エナジックスポーツが初出場 史上最長カタカナ校が夢舞台に…創部３年でのスピード出場

甲子園出場を決め喜ぶエナジックスポーツナイン（カメラ・川上　晴輝）

　第９７回センバツ高校野球大会（３月１８日開幕・甲子園）の出場校を決める選考委員会が２４日、大阪市内で行われ、昨秋の九州大会準優勝のエナジックスポーツ（沖縄）は順当に選出され、初出場の切符をつかんだ。

　校名にカタカナが入る高校の甲子園出場は、１９６５年春のコザ（沖縄）、２００５年夏、１７年夏の聖心ウルスラ学園（宮崎）、１６年夏のクラーク（北海道）、２１年春、２４年夏の聖カタリナ学園（愛媛）に続いて５校目。カタカナ９文字は史上最長だ。

　カタカナ校で甲子園で勝利したのは、戸郷（現巨人）が２年生エースだった１７年夏の聖心ウルスラ学園の１勝だけ。１回戦で早稲田佐賀と対戦し、戸郷が最速１４１キロで毎回の１１三振を奪うなど８安打２失点（自責１）の好投を見せて５―２で勝ったのが唯一の勝利だ。

　エナジックスポーツは、野球専攻、ゴルフ専攻のみに特化した全寮制の学校。全校生徒は６８人で、３９人が野球部に所属している珍しい高校だ。普段は校舎がある名護市の旧小学校跡地で練習するが、週３回ほど近くの球場を借りて練習。０８年夏の甲子園で浦添商を４強に導いた神谷嘉宗監督（６９）が掲げるノーサイン野球で昨夏の沖縄大会も決勝まで進んだ。２１年に開校され、２２年春に野球部が創部。創部４年目での夢舞台となった。

　野球部１期生の龍山暖捕手は、２４年１０月のドラフトで西武から６位指名を受けて入団した。