なでしこジャパン清家貴子「日本代表として世界で勝ちたい、世界一になりたい」 同じブライトンの三笘薫についても語る
スポーツ報知 / 2025年1月24日 20時14分
サッカー女子日本代表、なでしこジャパンMFの清家貴子(きこ、28)=ブライトン=が24日、英国からオンラインインタビューに応じ、初の海外挑戦で得た経験や新生・なでしこジャパンへの意気込みを語った。
昨年9月21日の女子スーパーリーグ(イングランド1部)のエバートン戦ではリーグ初のデビュー戦ハットトリックの華々しい活躍を見せた。主にFWで出場し、これまで5得点を挙げ、海外で経験を重ねている。
「開幕戦はすごく良いスタートが切れたが、そこから継続していくことの難しさを感じている。一試合一試合、課題が出て、味方も相手も今までとは全然違う環境の中でプレーをして、修正することの難しさを感じるが、もがきながらも成長できている。すごく(体が)強いなというのと、そこまで大きくない選手でも球際の部分ですごく戦ってくる。抜かれても諦めないでボールに食らいついてくる。(これまでは)日本代表の時、年に数回、海外の相手とプレーするだけだったので、その中で常にプレーできているというのはスピード感、フィジカル、タイミングであったり、戦えるようになっているのでは」
なでしこジャパンはデンマーク出身のニルス・ニールセン監督が新たに就任。2月のシービリーブスカップ(米国)で初陣を迎え、27年W杯ブラジル大会、28年ロス五輪を目指す戦いがスタートする。ニールセン監督は選手に対し、自身の長所を出していくことを求めている。
「自分自身本当に楽しみ。まずはそこに選考されるように、これからメンバーに入り続けられるように。チームでしっかり活躍して自分の価値を高め続けていくことが大切だと思う。状況を打開していくというのは自分の強みでもある。こっちに来て、なかなか日本でプレーしていた時とは違う難しさというのはあるが、その中でそこの部分をさらに磨いていくことに取り組んでいきたい。(前回の)W杯、五輪と悔しい思いをした。そこ(次の27年、28年)にかける思いは、ここ1、2年でかなり強くなった。日本代表として世界で勝ちたい、世界一になりたいという思いは年々強くなってきている。そこに中心として入っていけるように頑張りたい」
筑波大時代には、男子日本代表MF三笘薫の1学年先輩でもあり、現在は同じブライトンの男女チームでそれぞれプレーする。
「チームの活動やイベントであったり、そういう部分でちょいちょい会うので、その時はサッカーの話をしたり近況を話し合う。(三笘の活躍に)得点の部分もそうだし、得点ではない部分も一試合一試合かなりインパクトを残していて、本当に素晴らしいなと、かなりいい影響を受けている」
なでしこジャパンの先輩でもあるDF熊谷紗希が英2部のロンドンシティーへの移籍が決定した。
「会える機会も増えるので楽しみ。来年上がってきてほしい」
◆清家 貴子(せいけ・きこ)1996年8月8日、東京・西東京市生まれ。28歳。浦和ジュニアユースレディースを経て、同ユース所属の14年になでしこリーグ初ゴール。15年にトップチーム昇格。並行して筑波大に進学した。なでしこジャパンは19年に初招集。23年の女子W杯メンバー入り。昨夏のパリ五輪代表。代表通算27試合7得点。WEリーグでは昨年、男女通じてリーグ新となる10試合連続得点を挙げ、20ゴールで得点王に。昨年10月に行われた表彰式で2023年AFC女子年間最優秀選手に選ばれた。166センチ、62キロ。愛称は「きこ」。
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