【卓球全日本】伊藤美誠、８強進出 “みうみま対決”準々決勝へ「思い切って試合がしたい」

女子シングルス６回戦　打ち返す伊藤美誠（カメラ・宮崎　亮太）

◆卓球◇全日本選手権　第４日（２４日、東京体育館）

　女子シングルスで通算３度優勝の伊藤美誠（スターツ）が準々決勝に進んだ。３大会ぶりの８強に「（昨年の成績を上回り）そこはすごいうれしかったし、（初戦から）３試合ちゃんと乗り越えられて良かった」と晴れやかな表情だった。

　５回戦では大阪・昇陽中で後輩だった麻生麗名（日本生命）との対戦が実現した。Ｔリーグ・日本生命レッドエルフでもチームメートとして２季プレーした間柄で「一緒にやってきた仲間だったので、こういう舞台で対戦できることがすごくうれしかった」。第１ゲームは２―１１と相手の勢いに押し込まれたが、第２ゲーム以降は足を動かし、ボールをしっかり見極めて対応。流れを変えて４ゲームを連取した。

　６回戦では２１年アジア選手権銅メダリストの安藤みなみ（トップ名古屋）にストレートで快勝した。今大会を最後の全日本選手権と決めていた安藤からは試合後、「ボコボコにやりすぎ」と笑顔で突っ込まれたというが、コートを出て仲良く記念撮影。「安藤さんと最後にやれて良かった。気持ちも高まって楽しんでやれた」と感謝した。

　２３日の初戦の４回戦は杉渕栞（ＪＲ北海道）に４―２で勝利も、やや苦しんだ。だが、試合を重ねるごとに調子を上げ「今日の２試合は頭も体も良かった。自分らしさを出せた」と手応え。２５日の準々決勝は同学年の平野美宇（木下グループ）との“みうみま”対決だ。全日本選手権で顔を合わせるのは２０１８年大会の決勝以来。「ＷＴＴとか国際大会では何回か対戦しているけど、全日本という雰囲気でまた変わってくると思う。１点１点を大事に、思い切って試合がしたい」と意気込んだ。