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異例づくめの状況なんの井上尚弥KO防衛…大橋会長「また一皮むけたモンスターになったんじゃないか」

スポーツ報知 / 2025年1月24日 22時9分

大橋秀行会長

◆プロボクシング ▽WBA、WBC、IBF、WBO世界スーパーバンタム級(55・3キロ以下)統一戦12回戦 ○統一王者・井上尚弥(4回2分25秒・KO)WBO世界同級11位・金芸俊●(24日、東京・有明アリーナ)

 世界4団体スーパーバンタム級統一王者・井上尚弥(大橋)が、4回2分25秒、挑戦者のWBO世界同級11位・金芸俊(韓国)を右ストレートで倒してKO勝ちした。

 当初対戦予定だったサム・グッドマン(26)=オーストラリア=の負傷で1か月延期となり、ゴング13日前に再度グッドマンが負傷したため、金との対戦に変更された。異例の状況で迎えた一戦を終え、尚弥は「試合で疲れたというよりも、この2か月間、中止とか相手の変更とかありましたし、精神的に、正直きつかったところもある」と胸中を吐露した。

 大橋秀行会長も「携帯が鳴るのが恐怖症」と厳しい日々を過ごしたことを明かした。金のリザーブ選手も用意していたが、体重オーバーで来場がかなわず。昨年の大みそかに予定されていた、前WBA世界スーパーフライ級王者で同級6位・井岡一翔(志成)とWBA世界同級王者フェルナンド・マルティネス(アルゼンチン)の一戦が、マルティネスのインフルエンザ感染により中止になったことを教訓に、「インフルエンザになっても10日後にできるように、2月6日もここ(有明アリーナ)を借りていた」という。

 会長にとっても「大変長い、苦しい月日」を乗り越えた。「井上尚弥もこの経験は、なかなかできることじゃない。また一皮むけたモンスターになったんじゃないかなと思う」と頼もしそうだった。

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