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【人気】ド派手夫婦の“ときめく”衣料品店 札幌から移住 田舎町で見つけた第2の人生

HTB北海道ニュース / 2024年4月3日 19時17分

(c)HTB

北海道由仁町で、ド派手な夫婦が営むド派手な衣料品店が人気を集めています。札幌から移住した夫婦が、田舎で第二の人生を始めた理由とは?

札幌から車で1時間ほど。人口およそ4600人の由仁町。シャッターを閉じたままの店も多い駅前の商店街で、ひときわ異彩を放っているのが「あれこれマートゆにぞん」です。中に入ってみると…。

店内は、海外から仕入れたカラフルな洋服や、帽子、アクセサリーなど、個性的な商品で埋め尽くされています。

札幌からの女性客:「いつもここに来ると、ときめくものが多いから。(札幌から)はるばる来たい」。

札幌からの男性客:「友達が非常に派手で僕好みのお店があるから『是非行ってみて』って言って。行ったら結構いい感じだったので、時々来ている」。

週末には、町内外から1日40人ほどが訪れます。ド派手な店内で特に目を引くのが…。

記者:「原色ですね?」

斉藤充峰さん(58):「はい、原色です」。

妻・麻夕子さん(53):「毎日ハロウィンかな、っていうぐらいの仮装しているような感じで着ています。男性でこんなレベルの人ってなかなかいないよね」。

充峰さん:「そうね。いや、もう分かんない。自分で」。

斉藤充峰さんと妻の麻夕子さん。およそ1年半前「あれこれマートゆにぞん」を開業しました。

充峰さん:「(店名は)響き的にこの漢字から来たんですよ、実は。由仁にあるというか、存在するみたいなところが。でも、ちょっとはアマゾンに憧れてたんですよ」。

麻夕子さん:「『ぞん』と付くのって今「みやぞん」、「アマゾン」、で「ゆにぞん」でくればいいなって」。

斉藤夫妻はおととし5月、3人の息子と大好きな犬たちと一緒に札幌から由仁町に移り住みました。

充峰さん:「フラダンス教室の主宰と講師をずっとやっていたんですよ。大通にマイスタジオ構えて」。

40歳の頃、突然フラダンスにはまった充峰さん。当時経営していた飲食店をやめて、2年もの間、度々ハワイに通って修業を積みました。時々結婚式などの司会の仕事はしていましたが、主に妻の麻夕子さんが美容関係の仕事で家計を支えました。

麻夕子さん:「華やかに聞こえますけど、ものすごい大変でした。その時三男が生まれたばかり。いつか報われますようにと思いながらね」。

修行を終えた充峰さんは札幌で教室を開き、一時は100人もの生徒にフラダンスを教えていました。しかし…。

充峰さん:「コロナになったら、完全に一旦ダメだったじゃないですか」。

麻夕子さん:「会館を貸してもらえない」。

充峰さん:「生徒さんも来ない」。

新型コロナの影響で教室を閉じることに。そんな時、偶然目にしたのが由仁町で売りに出ていた一軒家でした。

充峰さん:「たまたまインターネットで出てきたんですよね。ぴょこんって。思い描いていた理想の家。犬と暮らすための。そんな感じでしたね」。

麻夕子さん:「もう不思議な流れで、4日で決めました。ここに来て見た、欲しい、引っ越すかって」。

即断即決。札幌の家を売り、築38年、ドッグラン付きの中古住宅をおよそ2000万円で購入しました。自分たちの手でリフォームして心機一転、斉藤家の由仁町での暮らしが始まったのです。

麻夕子さん:「家族5人一致団結して、オーバーですけど田舎で生き抜くぞみたいな感じで。リスはいっぱいいます。秋になったら、私かリスかで栗拾い。去年はすごい競争して、絶対穴の開いてないのってすごい取り合いして。いま冷凍庫に、がっさり栗入っています」。

家は購入したものの、新たな仕事は決めていなかった充峰さん。駅前の商店街を歩いていた時、またもや運命の出会いが訪れます。

充峰さん:「この辺を散策していて、1軒だけテナント募集みたいな感じであったので、ちょっと見させてもらってとりあえず借りてしまいました」。

記者:「その時点で何をするかは?」

麻夕子さん:「決めてないんですよ」。

充峰さん:「何も決めてない。とりあえず借りちゃった」。

どんな店にしようか悩みながら、改装作業をしていた時、近所の人から店の将来を決める「ある提案」を受けました。

充峰さん:「この辺が昔、洋品店だらけだったと。ご近所の方が、もし洋品店をやるんだったら、使ってない什器があるから使っていいよと言われて。どうせこういうところに来てやるんだったら、思い切って本当に自分たちがワクワクしなきゃいけないなって思って」。

元々、派手なファッションが大好きだった2人。自分たちが着たいと思う、カラフルな服や雑貨を売る店を始めることにしました。

麻夕子さん:「だんだん自信ついてきて、派手派手になってきた」。

充峰さん:「一般の人に受けようとしてる、最初頑張って。途中から、僕らと同じテイストの人が、世の中にこんなにいるんだと思ったんですよ」。

麻夕子さん:「まず入ってきた時に、私たち以上に派手なんですよ」。

麻夕子さんが、仕入れた服やカバンをリメイクし、世界に一つしかない商品も並びます。

北広島からの女性客:「普通のお店にないものがあって、カラフルなものも好きなので、そういうのが見れるのがすごいうれしい。テンションが上がる。この間も買い物に行った時、おばちゃんに『それはいい服だね』って褒められたりしてうれしくなる」。

ド派手な服と持ち前の明るさで、訪れる人を元気にしている2人。第二の人生を歩き始めたこの町で、今後やりたいことも見つけました。

充峰さん:「うちのお店は『あれこれマートゆにぞん』、『あれこれ』ってつくじゃないですか。パリコレの真似して『アレコレ』っていう、そういう馬鹿げたことを考えちゃって。町民の人を巻き込んでファッションショーをやってみたい」。

麻夕子さん:「私たちがシャッター開けた時の、町民の皆さまの喜びようが私忘れられないんですよ。『シャッター開いてうれしい』とか、もうみんなキラキラ。やはり閉じられているものを、開けていきたいなという思いはある。きっと、町内の人も思っていると思う」。

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