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「米本来の味わい楽しめる」いま注目の「軽精米」“お米をあまり削らず醸造する”日本酒の味は?新酒鑑評会

HTB北海道ニュース / 2024年4月9日 19時0分

(c)HTB

「軽精米」の日本酒、聞いたことありますか?原料のお米をあまり削らずにつくる日本酒なんですが、いま注目が集まっています。

井元小雪記者)

「道内の日本酒がずらっと並んでいます。今回新たに登場したのが、『軽精米ゴク味酒』と呼ばれる部門です。果たしてどれが金賞に輝くのでしょうか」。

日本酒の技術向上のため、札幌国税局が開催する「新酒鑑評会」。今年は北海道内16の酒蔵から103点が出品されました。部門は「道産米吟醸酒」「吟醸酒」「純米酒」、それに今年から新たに『金賞』が与えられることになった「軽精米ゴク味酒」の4つです。

あまり聞き慣れない「軽精米」という言葉。どのようなお酒なのでしょうか?

銘酒の裕多加・西山淳也さん)

「お米をあまり磨いていないというものになりまして、大体70%以上の精米歩合というもののお酒っていうのが軽精米という呼ばれる」。

例えば「大吟醸」は精米歩合50%で、半分ほど削ったお米が使われます。これに対しお米をあまり削らずに醸造するのが「軽精米」のお酒です。

銘酒の裕多加・西山淳也さん)

「味わいとしても、結構お米の旨味だったりだとか、重厚感っていうのが楽しめるお酒が多いです」、「このお酒はなんといっても醤油のような香りがする、すごい独特な風味のお酒なんです」

こちらのお酒は精米歩合90%。わずか10%しか削られていないお米からつくられました。

銘酒の裕多加・西山淳也さん)

「軽精米は本当にお米の味がしっかりしてるので、冷や(酒)から燗(酒)までいろんな温度帯で楽しめるっていうのが1番の魅力になると思います」。

2000年ごろから全国各地で作られ始めたという「軽精米」のお酒。旭川市の老舗・高砂酒造も「軽精米」に挑戦し、おととしから販売を始めました。その名も「高砂86」。精米歩合は86%です。

高砂酒造・中山仁美さん)

「(大吟醸のように)削れば削るほど香りも華やかになりますし、淡麗ですっきりした味わいになりやすいが、逆に削らないことでお米のコクも感じるし、お米の本来の味わいが楽しめるので、そこが違いであるし、魅力の一つだと思います」。

今では年間7000本を売り上げる人気商品。道産米の特徴をより感じられる、さっぱりとしたアテがおすすめなんだそうです。

札幌国税局の鑑評会。今年の「軽精米ゴク味酒」部門の金賞は、小樽市の「田中酒造」と上川町の「上川大雪酒造」が選ばれました。

田中酒造・田中一良社長)

「個性的な酒が評価されるかもしれない部門だっていうところが、酒蔵にとって最高の魅力になってくる。これからはやっぱり個性的な蔵、個性的な酒を作る蔵っていうのが評価されるような、そんな時代が来るのかなっていう期待をしております」。

井元小雪記者)

「けっこう茶色みがかった透明よりはかなり色のついたお酒ですね」。

田中酒造・田中一良社長)

「お酒は熟成すると色が濃くなってくる。熟成している証拠だと思います」。

井元小雪記者)

「かなり味が濃いですね。いままで飲んできた日本酒よりけっこうお米の味がすごくするのと、すっきりというよりは甘味が濃い、深みみたいなのがあります。いろんな料理によって選ぶのが楽しそうですよね。お酒好きとしてはたまらないです」。

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