いよいよ季節が到来 北海道のシラカバ花粉症 その予防は対策は?そして治療は 徹底解説
HTB北海道ニュース / 2024年4月12日 17時9分
特オシで徹底解説 テーマは花粉症
花粉症に悩む人には嫌な季節がやって来ました!今年は例年よりも花粉の量が多い予想です。
道立衛生研究所平島さん「シラカバ花粉 今年は平均値の1.5倍から2倍ぐらいなのかなと大まかに予想しております」
北円山耳鼻咽喉科アレルギークリニック白崎医師「今年はシラカバ花粉去年から比べると約4倍ぐらい飛ぶ予測になります。」
花粉症は国民病花粉症は、今や国民病。
白崎先生によりますと、いまや日本人の2人に1人がスギやヒノキの花粉症。
依田アナウンサー な私はスギやブタクサの花粉症なのですが、みなさんの中には花粉症の方はいますか?(スタジオ内でフリートーク)~~の時期が辛い、札幌では平気、などそれでは改めて、北海道はどんな花粉が飛散しているのでしょうか。
道立衛生研究所平島さん「北海道ですと、まずシラカバの花粉が最も多く飛んでおります。
で、本州の方ではスギやヒノキの花粉が多いんですけれども、北海道ではシラカバの花粉が多いということが特徴になっております」「順番的には、最初にハンノキが3月ぐらいから飛散しまして、で、道南、函館などではスギも飛散します。で、その後、4月、5月にかけてシラカバの飛散シーズンがございます。その後、夏ぐらいにイネ科の牧草の花粉が飛んでいまして、8月、9月の秋口になりますと、ヨモギの花粉が飛ぶといった流れになっております」
依田アナウンサー
シラカバ花粉の特徴道民を悩ませる春のシラカバ花粉。
夏以降飛散するイネ科やヨモギは草の花粉で背が低く、数100メートルしか飛散しません。しかしシラカバは、山などに生えているため数十キロも飛ぶ可能性もあり、広範囲に花粉が飛びます。時期はといいますと、4月末から5月です。
ちょうど桜の咲く時期と重なります。
道立衛生研の平島さんは、今年のシラカバ花粉の飛散量を平年およそ1.5倍~2倍と予想していまして、去年からは大幅な増加を予想しています。
これは去年の夏の暑さなどから予想しているとのことです。
また、白崎先生も同じく、平年のおよそ2倍、そして去年と比べると4倍と予想していまして、過去30年間で3番目に多い飛散量となると予想しています。
そもそも、花粉症はどのように発症するのでしょうか。
▼花粉が鼻の粘膜に吸着
▼鼻の免疫細胞が花粉を異物つまり抗原と認識
▼IgE抗体と呼ばれるタンパク質が作られる
▼一定量IgE抗体が増えると、花粉に対してアレルギー反応が起きる
▼症状はおなじみのくしゃみ・鼻水・鼻づまりこれによって集中力が低下したり眠れなくなったりと深刻ですよね。
北円山耳鼻咽喉科アレルギークリニック白崎医師「シラカバ花粉症がスギ花粉症と比べて厄介なのは、ある程度シラカバ花粉症が進行して、花粉に対する抗体の血液中のレベルが上がりますと、口の中でバラ科の果物を食べると、アレルギー反応が起こって、痒くなったり唇が腫れたり、そういう口腔アレルギーが起こります」
そう、シラカバ花粉症にかかった人は食物アレルギーになる可能性が高いというのです。
りんごなどバラ科の果物以外にも意外な食べ物が時には危険なアレルギーを引き起こすといいます。
北円山耳鼻咽喉科アレルギークリニック白崎医師「豆乳は果物とは全然かけ離れてるんですけど、大豆の中にもシラカバ花粉タンパクと共通の部分がありまして、豆乳を飲んだ後にアナフィラキシーショックという全身性のアレルギー反応で救急搬送されて、アメリカの報告では死亡例もあります」
シラカバ花粉症が原因で食物アレルギーの反応が出るものを確認してみましょう
▼バラ科の果物りんご、もも、など
▼豆乳や大豆由来のソイプロテインなど
▼意外なのはヘーゼルナッツ
どれも、シラカバ花粉が持つタンパクと共通のタンパクを持つため、アレルギー反応が起きる可能性があるそうです。
シラカバ花粉症の症状が強く出ている方は、食べることは避け、まずは病院でアレルギー検査を行って自分の体質を知ることが重要です。
気になるのは、シラカバ花粉症の治療法です。
残念ながら根本的な治療法というのはまだありません。
ですので、対症療法として病院で行える標準的な治療は、
▼投薬治療
▼鼻の噴霧薬を使用することです。
根本的な体質を変える免疫治療がスギ花粉症に対しては行われていますが、シラカバ花粉症に関しては、まだ国内で未認可。
よって根本的な完治は難しい物となっています。
家庭での花粉対策だからこそ、気になるのは、気軽に行える花粉症の症状を防ぐ対策です。
基本的なことではありますが、
▼マスクを着用
▼洗濯物は外に干さずできるだけ部屋干し
▼衣服の花粉を落としてから部屋に入ることが大切です。
そして、特に白崎先生が特に推奨していたのは、「鼻洗浄」でした。
実は誰もがコロナ禍に行っていたウイルス対策と共通する部分が多いとのことですので、当時当たり前にやっていたことを改めて意識するのが大切です。
ハンズ札幌店西田織江さん「こちらが花粉商品、対策コーナーになります」
訪れたのはハンズ札幌店です。
「年中お問合せが多いのは、この鼻うがいの商品ですね。食塩水を作って、注入器で鼻から口へ出していただくというものですね」
そして、「鼻」に関する花粉対策グッズでもっとも目を引いたのは…
「鼻マスクっていうのは何でしょうか」
鼻に直接装着する、「鼻マスク」。
こう見ると、扇風機のファンのような感じもしますが」
ハンズ札幌店西田織江さん「こちらを鼻に入れていただいて、このシリコン状のもので中に行かないように止めるという感じです」
依田アナウンサー「あ、柔らかいですね。思ったよりもとてもソフトな感触です」
最後にあらためて、今年はシラカバ花粉が大量員飛散する予想です。
4月末から、5月いっぱいまで、しっかり対策していきましょう。
以上、特オシでした。
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