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あなたはどれほどツラい!? 花粉症の重症度セルフチェック

ウェザーニュース / 2024年4月3日 5時10分

ウェザーニュース

本格的な花粉シーズンでも「今日は花粉が……」と嘆きつつも、我慢して過ごしてしまう人も多いのではないでしょうか。

大阪はびきの医療センター耳鼻咽喉・頭頸部外科 主任部長の川島佳代子先生は、「花粉症が重症化すると影響も大きい」と注意喚起します。

ひどい花粉症では生活に支障が出たり、治療が難しくなるというのです。まずは自分の花粉症の重症度をチェックしてみましょう。

自分の花粉症を知ることが対策の第一歩

花粉症シーズンになると、くしゃみや鼻づまりに悩まされながらも、「自分は花粉症ではない!」と唱えてはいないでしょうか。不快な症状があるのなら、自分の花粉症についてきちんと知っておくことが対策の第一歩となります。

「花粉症は、花粉が体に入ることで、くしゃみや鼻水など様々なアレルギー反応が起きる病気ですが、重症化することがあります。スギ花粉症患者の約7割が重症、または最重症とされています。

重症化すると鼻や目の症状だけでなく、頭痛や皮膚のかゆみ、胃腸の不調、イライラなども辛くなってきます。睡眠障害や、仕事や勉強、家事などの効率が低下する、記憶力が悪くなるなど、生活に深刻な支障をきたすことも珍しくありません」(川島先生)

“軽めだから花粉症シーズンをやり過ごせばよい”というわけでもないようです。

「毎年不快な症状が繰り返されるだけなく、年々悪化していくのが問題です。悪化するほどに、薬が効きにくくなるなど治療も難しくなります。

花粉症は中高年では自然と軽くなる人もいますが、若いときは自然によくなることはほぼありません。早めに適切な治療を受けることが大切です」(川島先生)

あなたの花粉症の重症度は?

花粉症の重症度は、鼻づまりや口呼吸の回数、鼻をかむ回数かくしゃみの回数の組み合わせによりチェックします。

「『くしゃみ発作』は1日に何回くしゃみするか、『鼻漏』は1日何回鼻をかむかです。それぞれ分けて数えます。

花粉症は大きく3つ分類されており、鼻水とくしゃみは密接に関わるので『鼻水・くしゃみ型』、鼻づまりが他の症状が強いと『鼻づまり型』、そして3つの症状が同じくらいならば『充全型』です」(川島先生)

“いつも通りの生活”を守る

そのほか、普段の生活がきちんと保たれているかも参考になります。

「花粉症では、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみ、涙目など以外にも多くの症状があります。例えば、勉強・仕事・家事に支障がある、ものごとに集中しづらい、思考力や記憶力が低下する、外出を控えてしまう、人との会話がつらい、気分が晴れない、憂うつになるなどの原因となっていることがあるのです」(川島先生)

どの程度の花粉症で病院へ行くべきなのでしょうか。

「中等症以上ならば、早めに耳鼻科・耳鼻咽喉科、アレルギー科などで受診しましょう。病院では、抗ヒスタミン薬の内服や鼻噴霧用ステロイド薬などを使って、辛い症状を抑えます。

ただ、花粉症の治療薬は早くから連用することで、症状の改善率が上がることが示されています。今の状態がそれほど辛くなくても、花粉症に心当たりがあるのなら早めに医療機関で受診して、適切な治療をスタートすることをお勧めします」(川島先生)

もちろん、花粉をできるだけ体に入れないために、外出時はマスクや帽子、メガネを使ったり、帰宅時に衣服についた花粉を払う、室内の掃除をこまめにするなど、自分でできる取り組みも重要です。辛い思いをしないよう正しい花粉症対策をしていきましょう。

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