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アズマヒキガエルが北海道で増殖中 もともとは北海道にいない種で毒も 生態系に影響か 駆除活動に同行

HTB北海道ニュース / 2024年4月30日 18時24分

(c)HTB

もともと北海道にはいなかったカエルがいま札幌市内でその数を増やしています。

生態系を守るため、市民グループが駆除を行っています。

駆除活動を行う徳田龍弘さん)

「これがヒキガエルの卵ですね」

アズマヒキガエルは東北から近畿地方にかけて生息し、地域によっては絶滅危惧種として保護されています。北海道には生息していませんでしたが何らかの方法で持ち込まれ近年、数を増やしているのです。道は2015年、外に放してはいけない指定外来種に認定しました。

駆除活動を行う徳田龍弘さん)

「カエルがやってくると、ここ通って入れるようになっているんです。入ってしまうと重りがついていて出られなくなる」

札幌市南区北ノ沢地区では5年ほど前から有志が集まり川や池に罠を仕掛け駆除を行っています。

こちらの池では多い日で1日に1000匹ものアズマヒキガエルが捕獲されました。

川の方へ向かうと…。

駆除活動を行う徳田龍弘さん)

「中にカエルいましたね。目の後ろにぼこっとしているのが耳腺っていうんですけど、毒をそこに蓄えています。」

アズマヒキガエルは外敵に襲われると皮膚の下から毒を出します。人が直接触れると手がかぶれたり、目に入ると激痛を伴うことがあります。卵やおたまじゃくしにも毒があり、この毒で在来種が数を減らす恐れが出ているのです。

駆除活動を行う徳田龍弘さん)

「エゾアカガエルとかエゾサンショウウオが生まれたてのヒキガエルの赤ちゃんを食べちゃうことがあるんです。そうするとその動物たちが毒の影響で死んでしまったりとか数が減ってしまう。なのであまり増えすぎないようになんとか食い止められたらと思っています」

北ノ沢では2018年に30匹だった目撃数が、翌年には500匹近くに、その翌年には3000匹を超えました。駆除が始まり、やや数が減ってきましたが、それでも2000匹を超える数が確認されています。捕獲したカエルは眠らせたあと、市の処分場に運びます。比較的繁殖力が強く1匹が数千個の卵を産むアズマヒキガエル。本州に比べ、天敵が少ないことも増加の原因だといいます。

駆除活動を行う徳田龍弘さん)

「いま困っているのは個人宅の池とかで産卵が確認されるようになってきていて個人宅だと簡単に調査ができないので色々呼びかけとご協力が必要になると思う」

道内では旭川市、深川市、石狩市でもこの時期に駆除が行われていますがどこも毎年数千匹が捕獲されるほど数が増えています。

道はホームページ上でアズマヒキガエルの特徴などを公開し、目撃情報を募っています。

※徳田さんによりますと、アズマヒキガエルの毒は手に傷口などがあった場合に、そこから入るとかぶれることもあるということです。もし触れてしまった場合は口や目、食べ物などをさわらず、しっかり手を洗い流して欲しいと話しています。

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